“いつでも誰でも早押しクイズができるバー”という謳い文句のお店「クイズバー スアール」が2022年9月15日、池袋にオープンしました!
ありそうでなかった「クイズバー」という形態。各テーブルには早押し機が置かれ、お酒を飲みながらクイズ番組さながらの気分を楽しめるお店です。
池袋というアクセス抜群の立地で、スタッフの方々もクイズ好きばかり。クイズファンが気軽に交流できる場所になりそうですね。
しかし、“いつでも誰でも”とあるように初心者もウェルカムな運営をされている同店ですが、クイズガチ勢も多く来店するであろう空間に初心者が飛び込むのは少なからず勇気が要るもの……。
行ってみたいと思いつつ尻込みしてしまう方もいるのではないでしょうか。
そこで、実際に初心者でも早押しクイズを楽しめるのか検証すべく、たまにTVのクイズ番組を流し見する程度の経験しかない筆者がオープン初日にクイズを体験させていただきました!
お店の雰囲気やゲームの様子を紹介しますので、興味のある方はぜひ参考にしてください。
おしゃれなバーに早押し機が!クイズゲームに参加し放題のお店「クイズバー スアール」
■「クイズバー スアール」所在地(東京都豊島区池袋2-22-2 バイリンクビル池袋 3F)
店舗がオープンしたのはこのあたり。
池袋駅から行く場合、地下のC1出口を出て大通りを要町駅方面に直進すると、徒歩2分ほどで着けました。
3階に上ると赤い扉が。初めてだと中の様子が分からなくてちょっと怖いかもしれませんが、思い切って開けてみましょう!
「クイズバー スアール」の店内はこのようになっています。木目調&ブラック多めの、落ち着いたシックな空間です。
座席は20席ほどありました。おひとり参加の場合は相席になることもあります。
土日祝:13時〜18時 or 18時〜23時(2部制)
席が空いていれば直接行っても入店できますが、公式TwitterのDMで予約を入れるのが確実です。
入店したらカウンターで受付をします。受付では自分のクイズ経験と、ゲーム中に呼ばれる“クイズネーム”を決めて伝えました。
ここで変に見栄を張ると後で痛い目を見るかもしれませんので、初心者の方はきちんと初心者と伝えましょう。ゲームを楽しめるようにきちんと配慮してもらえますよ。
支払いは退店時ですが、料金は次の通り。
■「クイズバー スアール」料金(入場料+ワンドリンク制)
▼平日:18時〜23時、土日祝:13時〜18時 or 18時〜23時
⇒入場料 2,500円
▼土日祝:13時〜23時 (オールデイ)
⇒入場料 4,000円
※レディース割、学割(25歳以下、学生証の提示)で500円オフ
ソフトドリンク 600円~、アルコール 800円〜
入場料2,500円はちょっと高いかなと思うかもしれませんが、学生や女性は割引サービスもありますし、一度入店すれば時間いっぱいゲームに参加し放題。ちょっとしたレジャー施設にいると思えば割高感は薄れるかも。
スタッフさんにお声がけすれば時間内の入退店は自由とのこと。フードの持ち込みが可能なので、すぐそばのデイリーヤマザキでおつまみを買ってくることもできちゃいます。
各テーブルには早押し機が! ミーハー心で恐縮ですが、実物を見られて感動です。
こぢんまりした店内ですが、椅子の下には荷物入れもあって不自由な印象はありません。
座席にはゲームの楽しみ方やお店の利用方法の案内が書かれたシートがありました。「ゲーム中に移動して大丈夫?」「撮影はOK?」など気になる点がまとめられているので目を通しておきましょう。
特に裏面に書かれたクイズの基本用語集は勉強になりました。読んでいると「今からクイズゲームに参加するんだ!」と気分も盛り上がってきます。
ノンアルコールのモクテルやソフトドリンクも充実しているので、お酒が飲めない方でもまったく問題ありません。
取材中は気づきませんでしたが、メニュー表にはWi-Fiの記載も。これはありがたいですね。
ドリンクと一緒にちょっとしたおつまみも提供されました。
ちなみに、店舗に用意されている早押し機は早稲田式というもので、有志の方が手作りで作っているためかなり高価な品なのだとか。
ドリンクを零して壊してしまわないように、ドリンクは写真の左に見えるドリンクホルダーに必ず入れておくように指示されますので、気をつけながらゲームを楽しみましょう。
記念すべきオープン日ということで、予約客であっという間に満員に!(撮影の許可は取っています)
ゲームがない時間はお酒を飲んだり、お客さん同士で会話したり、普通のバーのように思い思いに過ごせます。
「クイズバー スアール」店長の杉原さんに、このたびのオープンにかけた想いを伺いました。
杉原さんは高校、大学時代はクイズ研究会に所属し、大会にも出場しながらこれまでずっとクイズと関わってきたクイズ歴15年のベテラン。オープン1か月前に地元の鹿児島から池袋に引っ越してきたそうです。
杉原さん「テレビでは毎日のようにクイズ番組が放送されていますし、最近はQuizKnockさんやスマホでできるクイズゲームなども人気ですが、人気のわりには気軽に早押しクイズができる場所ってないなと感じていまして。コミュニティーサークルや研究会に所属している一部の人しか楽しめない。もっと気軽に、たくさんの方とクイズを楽しめる場所を作りたいなと考えてお店を開きました」
なんと、杉原さんと代表の矢内さんの間でクイズバーの企画が持ち上がったのがオープンの3か月だというから驚きです! 行動力の化身……。
杉原さん「当店では、クイズ王系の番組に出るような難しい問題ではなく、誰でも答えられるような問題も多く扱っています。また、参加者の強さを示すクラス制(強い順にS、A、B、Cクラス)を導入しているので、強い人は強い人同士で、初心者の方は初心者同士でいい勝負ができるように工夫して運営しています。
初心者の方が全然正解できなくてガッカリするようなことがないようにしていますので、気兼ねなくご来店いただきたいですね。クイズ王の方にもぜひ来ていただき、上手なプレイというものを初心者の皆さんにぜひ間近で見ていただけたらと考えています」
いよいよゲーム開始!本当に初心者でも楽しめるのか…⁉
それでは実際のゲームの様子もご紹介します。なお、スタッフさんに相談すればゲームに参加せず、観戦のみで楽しむこともできるそうですよ。
■「クイズバー スアール」1日の流れ
① 早押しクイズ(20分)
② お酒を注文したり歓談したりする休憩時間(10分)
①~②の繰り返し(30分ワンセット)
状況によって多少時間は前後しますが、基本的には上記のように、10分の休憩を挟みつつ20分間のクイズを楽しむというサイクルで回ります。
ゲームはセットごとにルールが変わり、筆者がいたタイミングでは「1問正解で勝ち抜け」「3問正解で勝ち抜け」といった形でゲームが行われました。
ちなみに、出題されるクイズの問題は1日当たり約300~500問!
日を変えて使いまわす場合もありますが、「あの参加者さんはこの間も来たから、その日に出した問題は止めよう」など、参加者の顔ぶれを見て判断しているのだとか。
それだとクイズを考えるのも大変では? と思いますが、クイズ作家の方から提供を受けたり、クイズ研出身のスタッフが作問したり、一般公募で買い取ったりしているそうです。
クイズ大会などでは問題を読み上げる問い読みという役割の人がいますが、「クイズバー スアール」では問い読みや場を盛り上げる役割を担うスタッフさんをクイズマスターという名前で呼んでいます。
この日クイズマスターを務めてくださったのはDJコミュニティさん。
とても盛り上げ上手で気さくな方で「今までクイズをやったことがなかった人が、初めてクイズに正解したときに喜ぶ顔が見られるのが一番うれしい」と語ってくださり、筆者も安心して参加できました。
簡単なルールの説明や注意事項を聞き、早押し機の電源を入れ、ボタンに指をかけて問題を待ちます。
記念すべきゲーム第1セットは、「エンドレスチャンス(最初にボタンを押した人が誤答をすると次にボタンを押した人に回答権が回り、それを正解するまで続ける)で、1問正解で勝ち抜け、不正解のペナルティなし。最初なので全員正解するまでやって、正解した人は簡単な自己紹介をしましょう!」という顔合わせにふさわしい(?)形式でスタート。
第1問、「アラビア語で『質問』という意味の……」と読み上げている途中で女性参加者が早速ピンポン!
筆者はその速さに呆然とするだけ……。ここで正解が分かるの、多分ですがけっこう難しくないですか……!?
と思っていたら「Twitterで見てたので知っています、『スアール』です!」との回答。見事正解でした。
「アラビア語で『質問』という意味の店名がついた、いま皆さまがいらっしゃるこのお店の名前はなんでしょう?」という問題で、どうやらTwitterで事前に紹介されていた内容だったようですね。ひえ~びっくりしました……。
クイズ参加者の雰囲気でなんとな~く気づいていたことですが、自己紹介を聞いていると、第1セット参加者のうち完全なクイズ初心者は筆者のみだったことが判明。なんとかついていけるように気合を入れます。
その後も、質問を最後まで聞けば筆者でも答えが分かる問題がほとんどで、上級者には肩慣らし的セットという雰囲気かもですが、初心者はちょうど楽しめる感じ。
その中でもやはり皆さん経験者らしく1文字でも早くボタンを押して回答されていて「分かったはずなのに~!」と瞬発力で負けて何度も悔しい思いをしました。
あとから参加者さんにコツを聞くと、「頭に何か引っかかるものがあればきちんと答えが分かっていなくてもとりあえずボタンを押して、回答までの数秒で答えを思い出す」と、クイズ知識も経験も豊富な方ならではの教えをいただきました。強い……!
クイズ番組で一瞬一瞬を争っていた参加者たちの姿を思い起こしながら、その思い切りを鍛える必要もあるんだなと勉強になります。
苦戦しながら「現在の池袋駅は4社8路線からなる巨大鉄道ターミナルですが、池袋駅の一日の平均乗客者数ランキングは世界ランキングで第何位?」という問題の答えをたまたま知っていたので、なんとか筆者も勝ち抜けできました。
ボタンを押す瞬間はドキドキとものすごく緊張しましたが、正解の音が鳴り響くと本当にうれしいもの。
ゲーム中の様子を観察していると、早押し機を見つめる人、虚空を見つめる人、クイズマスターを見つめる人と、それぞれの回答スタイルがあるようで面白かったです。
お酒が入っているからか、皆さんとっても陽気。ゲーム中はピリピリした雰囲気になるのかと心配していましたが、誰かが正解すると自然と拍手が生まれ、アットホームで心地いい空気でした。心なしか、筆者のときは拍手が大きめでクイズファンの皆さんの優しさに触れた気がします。
第1セットでビリにならずにちょっと調子に乗りましたが、第2セットでは皆さん肩が温まってきたのか、しっかりビリになりました。しかし、それでもまったく歯が立たないというわけではなかったので楽しかったです!
盛り上がってきたタイミングでしたが、途中から新規のお客さんが増えてきたので早めに撤収することに。去り際にはクイズの難易度が上がった、レベルの高いゲームが繰り広げられていましたよ。
筆者が参加していた時間はクラス制の出番はありませんでしたが、たとえばSクラスの方は5問正解、Aクラスは4問正解、Bクラスは2問正解、Cクラスは1問正解すると勝ち抜け、といったハンデ付きのゲームもあるとのこと。
また、ホワイトボードを使ったクイズや、モニターを使ったクイズも今後試していくそうで、さらにジャンルに特化したイベントも開催するとか。
10月20日には「アンチエイジ徳泉のイントロクイズイベント」の開催が決定しています。
現在はまだ手探りの状況ですが、今後、たくさんの人たちが楽しくクイズを楽しめるようブラッシュアップを続けていくとのことでした。
「身内でゲームをすることもありますが、場所や時間が決まっているわけではないので、こうやって毎日決まった時間にゲームを楽しめる場所がオープンしたのが本当にうれしい」という参加者の声も聞こえてきた「クイズバー スアール」。クイズファンの新しい聖地になるかもしれませんね。
公式HPにQ&Aなども掲載されているのでぜひ参考にしてください。
初心者でも、一人参加でも問題なくクイズゲームを楽しめる場所でしたので、気になっている方は足を運んでみてはいかがでしょう。
■「クイズバー スアール」店舗概要
オープン日 | 2022年9月15日(木) |
住所 | 東京都豊島区池袋2-22-2バイリンクビル池袋 3F 池袋駅西口C1出口を出て直進2分 |
営業時間 | 平日:18時〜23時 土日祝:13時〜18時 or 18時〜23時 |
料金 | 入場料+ワンドリンク制
▼平日:18時〜23時、土日祝:13時〜18時 or 18時〜23時 学割 ※25歳未満の学生で学生証の提示 500円オフ ソフトドリンク 600円~、アルコール 800円〜 |
電話番号 | 03-6914-3499 |
店舗HP | https://suahl.com/ |
https://twitter.com/quizbar_suahl ※予約はTwitterのDMからどうぞ |
※本記事の内容は取材時点(2022/9/15)のものです。最新の情報と異なる場合がありますので、詳細は店舗HP等をご確認ください。
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