サンシャイン水族館(東京・池袋、館長:丸山克志)では、新年度を気持ちよく過ごすために、水槽の大掃除「水槽ピカピカ大作戦!」を4月10日(月)、12日(水)、13日(木)、18日(火)に実施します。
今回は、水槽内の生物を追い込みながら捕獲してバックヤードへ移動し、水を抜いて汚れを落とす「落水清掃」を実施。サンシャイン水族館本館1Fのふわりうむエリア「クラゲ(エダクダクラゲ)」水槽、2Fの「沖縄の海~白保~」水槽、「大西洋~カリブ海~」水槽、「オーストラリアの海~グレートバリアリーフ~」水槽について、水槽内の生物を取り上げて水が全て抜かれる、普段は見ることのできない珍しい光景をお楽しみいただけます。
さらに、解説員が水槽前で生物や作業の紹介などを実施しますので、水族館の大きな水槽をどのようにして清掃するのか、裏方作業をわかりやすくご覧いただける貴重な機会です。この機会に是非ご覧ください。
★水槽ピカピカ大作戦!実施概要★
【実施場所】
サンシャイン水族館
【日時】
4月10日(月) 17:30~閉館まで 「沖縄の海~白保~」水槽
4月12日(水) 17:30~閉館まで ふわりうむエリア 「クラゲ(エダクダクラゲ)」水槽
4月13日(木) 17:30~閉館まで 「大西洋~カリブ海~」水槽
4月18日(火) 17:30~閉館まで 「オーストラリアの海~グレートバリアリーフ~」水槽
【内容】
水族館の水槽内は通常飼育スタッフが潜水してアクリルや擬サンゴなどをこすって掃除を行っていますが、一定の時間が経つと通常の清掃では汚れが落ちにくくなってくるため、水槽の水を排水して清掃する「落水塩素清掃」を定期的に行います。水槽の生物をすべて移動し、飼育スタッフが水槽の中で大掃除をします。
※ふわりうむエリアのエダクダクラゲは、水槽ピカピカ大作戦後に展示変更を予定しております。
【清掃手順】
(1)生物を捕まえやすい水位まで排水。手早く生物を捕獲・移動。(→お客様がご覧になれないバックヤードにある予備水槽に生物を移動)
(2)塩素にて漂白・殺菌・水洗い後、中和剤を散布・水洗い。
(3)新しい海水を注水後、循環ポンプと水温調節機を動かす。
(4)翌朝、生物を予備水槽から移動する。
○落水清掃まめ知識○
生物にスレ(擦過)が生じるのを防ぐため市販の網ではなく、自作のビニール製の道具を用います。また、追い回すのではなく追い込むようにして捕まえ、バックヤードの水槽へ運びます。「大西洋~カリブ海~」水槽においては、展示されている魚が大きいため、捕まえたビニールに入った状態のまま次々と手渡しして運びます。その光景はまるでバケツリレーのよう!ベテランスタッフは魚を捕まえるのが上手いので、ベテラン度が測れる作業でもあります。逆に新人スタッフにとっては、魚の種類と尾数をチェックしながらバックヤードの予備水槽へ収容していくので、魚の名前を覚えているかが試されることに…。生物の負担を少なくするように配慮しながら清掃は行われます。水槽を綺麗に保つだけでなく、消毒をして、衛生的な環境になるよう努めています。