5/19~ <特別企画展>熊谷守一美術館32周年展を開催中~他美術館所蔵の熊谷守一作品13点を含む約100点を展示~

s館長の熊谷榧さん

本日より、豊島区立熊谷守一美術館(千早2-27-6)にて、「熊谷守一美術館32周年展」が開催されている。



小さな生き物や身近な自然を独自の眼差しで描いた画家・熊谷守一(1880-1977)の油絵約60点と、墨絵・書など約35点を展示している。6月25日(日)まで。32周年展では、所蔵作品のほか、岐阜県中津川市に2015年にオープンした熊谷守一つけち記念館から「海の図」「つつぢ」「かたばみにいぬのふぐり」など油絵11点、メナード美術館(愛知県小牧市)から「ざくろ」「群鶏」を借用し展示する。なかでも、特別展のポスターやDMとなっている「牛」は、くすんだピンクを背景に、どっしりと座り込んだ白い牛の後ろ姿を描いたものだ。限られた色彩と明快な線で描かれた牛は、泰然自若とした存在感を放っている。

熊谷守一の晩年の油彩は、グラデーションや色を重ねることがほとんどなく、花や風景や生き物などモチーフを、色面で描いているように見える。しかし原画を見ると、下絵の細い鉛筆の線が、きれいに塗り残されており、その線からは、熊谷守一が長い年月をかけてとらえた“形”や“ものの見方”がくっきりと浮かび上がってくる。油彩の描き方としては独創的で、他作家にない独特な技法だが、どの作品も瑞々しく美しい。また、70歳以降の作品のほとんどが4号サイズと、油彩としては小さな作品が多く、キャンバスでなく板を好んで描いているのも特徴だ。1度見たら忘れられない印象的な作品が多い。熊谷守一の次女で同館の館長の熊谷榧さんは、「開館してからあっという間に32年が経ちました。亡くなって40年が経っても、皆様から忘れられずにきて、ありがたいことだと思っています」と語った。

今年は没後40年にあたることから、岐阜・愛知・和歌山で、それぞれ「熊谷守一展」が立て続けに開催されている。12月1日からは、東京国立近代美術館(千代田区北の丸公園3-1)での大規模な「熊谷守一展」も予定されており、国立近代美術館の展示に先駆けて、まずは静かな当美術館で、ゆったりと熊谷守一作品に触れてみてはいかがかだろうか。

日時 平成29年5月19日(金曜日)から6月25日(日曜日)まで 月曜休館

開館時間 10:30~17:30(金曜日は20:00まで) ※入館は閉館の30分前まで

場所 熊谷守一美術館(千早2-27-6) 東京メトロ有楽町線・副都心線要町駅下車徒歩8分
特別観覧料 一般:700円(15人以上団体650円)、高・大学生:500円

小・中学生:100円、小学生未満無料

 

 

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