旧丹羽邸の「蔵」(国の有形文化財)では、昨年開催された「第10回さくらフォトコンテスト」の入賞作品が5月6日(日)まで展示され、様々な桜の風景写真を鑑賞することができます。
旧丹羽邸の蔵は、普段、土・日・祝日の11:00~16:00のみ一般公開していますが、3月17日(土)から4月15日(日)までは毎日開放されています。
■蔵は昭和初期、門は江戸時代後期に建造
旧丹羽邸は駒込駅から徒歩7分ほどの「門と蔵のある広場」の一角にあります。蔵は江戸時代から明治後期まで染井を代表する植木職人として活躍した丹羽家の八代目茂右衛門が、昭和11年、九代目の結婚の際にもともと木造土蔵造りだったものを、鉄筋コンクリート造りに建て直しました。
築後70年以上が経過していますが保存状態はよく、昭和初期の建築当時の姿を残していることから、平成19年12月に国登録有形文化財に指定されました。
門は、腕木と呼ばれる梁で屋根を支える腕木門と呼ばれる形式。正確な建築年代は不明ですが、修理の記録等から江戸時代後期に建てられたものと推定され、平成19年8月に豊島区指定有形文化財となりました。
■第11回コンテストも公募中
さらに、旧丹羽家住宅蔵では4月30日(月・祝)まで「第11回さくらフォトコンテスト」が開催中です。駒込小学校から半径約2km範囲内での桜の風景写真を公募しています。
本コンテストはソメイヨシノの発祥地・駒込をPRしようと、地元の染井よしの桜の里駒込協議会が始めたもの。審査委員長に写真家・関口照生氏を迎え、小中学生の部・一般の部それぞれでさくら大賞1名、優秀賞2名、佳作5名が表彰されます。
受付を担当する会員の方は「なんといっても駒込はソメイヨシノ発祥の地。桜の時期は過ぎてしまったが、普段は何もない蔵の中で、この時期は桜の花が咲き誇っている」と話しています。
公開期間 |
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場所 | 門と蔵のある広場 旧丹羽邸の蔵 東京都豊島区駒込3-12-8 |