椎名町駅ギャラリーで「横山孝雄展」開催、戦争体験やアイヌ文化を語りつぐマンガ家

S展示の様子1


西武池袋線椎名町駅自由通路にある椎名町駅ギャラリー(長崎1-1-22)では、平成30年7月末まで、豊島区ゆかりのマンガ家・横山孝雄を紹介するパネル展示が開催されています。
 
「椎名町」は、現在の豊島区南長崎の旧町名。かつてこの街には、昭和20年代から30年代にかけて手塚治虫をはじめとするマンガ家が集い、青春時代を過ごした伝説のアパート・トキワ荘がありました。
 
こうした地域の歴史・文化を紹介しようと、平成23年の椎名町駅舎の改修工事に伴い「椎名町駅ギャラリー」が整備されました。同ギャラリーでは、これまでトキワ荘にゆかりのあるマンガ家やトキワ荘での暮らしなどの展示を行っています。
 
今回紹介される横山孝雄は、トキワ荘に足しげく通った「通い組」の一人。高校時代に石ノ森章太郎主催の「東日本漫画研究会」に参加し、石ノ森、赤塚不二夫らと知り合うと、高校卒業後、玩具会社へ就職するため上京。休日は赤塚と石ノ森が入居するトキワ荘に通うようになりました。その後、会社を辞め、赤塚のアシスタント第1号となり、ブレーンとして25年勤めました。マンガ家としては1960年に少女マンガ「緑の川風」でデビューしています。
 
展示では、戦争体験やアイヌ文化を語り継ぐ作品など、幅広い横山の活動をパネルで紹介。子どもの頃に日中戦争を体験した横山は、自らの体験を描いたノンフィクションや、戦争の悲惨さを伝えるマンガを多く描き、作品を通じて平和の大切さを訴えてきました。一方、アイヌ文化に精通し、アイヌ文化に関わる絵本やマンガを発表することで、アイヌ文化と伝統を伝える様々な活動を行っていることも紹介されています。
 
区の担当者は展示にあたり「貴重なデビュー作に加え、横山先生が長年、取り組んできたアイヌ文化や戦争体験を後世に伝える活動などもあわせてパネル展示します。マンガだけではない幅広い活動に興味を持っていただければ。」と語っています。
 
(注釈:石ノ森章太郎の「ノ」は小文字で表記します。)

 

・開催概要

 

期間 平成30年7月末まで(予定)

場所 西武池袋線椎名町駅自由通路 椎名町駅ギャラリー
東京都豊島区長崎1-1-22

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