教育・戦争・ものづくりの収蔵資料展、リニューアルした豊島区立郷土資料館で開催中

ものづくりブース写真(002)

豊島区立郷土資料館では、教育・戦争・ものづくりという3つのテーマを取り上げ、収蔵資料展を開催中です。期間は平成30年7月8日(日)まで。
 
同館は、昭和59(1984)年の開館以来、教育・戦争・ものづくりの3つのテーマを豊島区の歴史と地域性を知るうえで重要なテーマと考え、継続的に調査を続け、展示会を開催してきました。
 
平成27年12月から建物の改修工事が行われ、平成29年10月1日にリニューアルオープン。約2年にわたる休館中にも貴重な資料が寄贈され、今回は、それらの資料を中心とした展示となっています。

 

各ブース概要

 

・教育ブース

 
S教育ブースの展示
 
教育ブースの展示で注目なのは、昭和5(1930)年から長崎第二尋常小学校(現要小)に通った児童の小学校1~6年生の時に描いた児童画や綴方(作文集)。軍国主義的教育が行われる以前の教育の様子が感じられる資料です。
 

・戦争ブース

 
戦争ブース写真 (002)
 
戦争ブースには、戦時中に結成された西巣鴨昭和会の青年団の旗が展示されています。寄贈者の笹川義一さんは、戦後、旗を屏風に仕立てて自宅で使っていましたが、状態の良いまま残っている貴重な品です。
 

・ものづくりブース

 
ものづくりブース写真(002)
 
ものづくりブースには、東京都交通局のバスや都電等に設置されていた行先表示の幕をローラーで巻き取って変える「方向幕巻取器」とその図面が展示されています。製造していた羽深製作所は昭和7(1932)年に芝区(現港区)で創業し、その後豊島区西巣鴨や文京区へと移りました。豊島区や周辺地域の産業、町工場の技術に関する貴重な資料群です。

 
その他にも組紐などの貴重な資料が約90点、写真資料約15点が展示されています。5/26(土)、6/23(土)は午後2時から40分程度、展示の見どころを学芸員が解説してくれる機会もあります。
 
区の担当者は展示にあたり、「寄贈者の平和への願いや、地元の学校や産業の歴史を後世に残したいという想いを、資料を通して伝えていきたい。豊島区の歴史を再発見する場として、今回の展示を見に来ていただきたい」と語っています。

 

開催概要

 

期間 平成30年7月8日(日)まで
(月曜日、第3日曜日、祝日は休館日)

場所 としま産業振興プラザ(IKE・Biz)7階
東京都豊島区西池袋2-37-4

開館時間 午前9時~午後4時30分

問合せ 豊島区立郷土資料館
03-3980-2351

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