中央図書館にて「ハンセン病と文学展」開催中 ~6月19日(日)

s「ハンセン病と文学展」

~ハンセン病を正しく理解し、知識を深めましょう~

 
6月19日(日曜日)まで豊島区立中央図書館(東池袋4-5-2ライズアリーナビル5階)で「ハンセン病と文学展」の展示を行っている。

厚生労働省は、平成21年度から6月22日を「らい予防法による被害者の名誉回復及び追悼の日」と定めている。これに先駆けてハンセン病への理解を深めてもらうことを展示のねらいとしている。今回は外国の療養所やコロニーの回復者の写真、ハンセン病を描いた文学作品、ハンセン病者が書いた文学作品など約50点を特別展示コーナーで紹介している。

ハンセン病は「らい菌」によって感染する慢性の感染症だが、「らい菌」に感染したひとの一部だけが発症するきわめてかかりにくい病気である。明治40年に「癩(らい)予防ニ関スル件」が公布され、患者を療養所に隔離していた。家族・親族を守るために偽名を名乗り、療養所内で結婚しても子供をつくることは許されないなどの人権侵害を受けていた。日本では長い隔離政策が続き、根拠法である「らい予防法」が廃止されたのは1996年、今から20年前のことである。

日本のハンセン病療養所では「機関誌」と呼ばれる定期刊行物が出版され、展示コーナーでは、その一つ、国立療養所多磨全生園の定期刊行物『多磨』も紹介。機関誌では、入園者を対象にした文芸特集号が継続的に企画され、入園者が俳句・短歌・詩・小説・評論などを投稿している。

また、栗本薫著の本格的ヒロイック・ファンタジー『グイン・サーガ』の第一巻も展示している。作品中に「業病」におかされた「癩伯爵」が登場するが、その表現が差別的だと全国ハンセン病患者協会(全患協)が抗議した。その後、「黒死病」におかされた「黒伯爵」と改稿された。展示に協力した関係者によると「この作品に対して患者団体が、偏見をただすために作者、出版社と対話をくりかえしたことで、作者が全患協の人たちの態度を尊敬すべきものと振り返っていることが印象深い。」とのこと。

担当者は「展示では、ハンセン病患者による文学作品も紹介しています。この機会に作品を手に取っていただきハンセン病への理解を深めていただきたい。」と話している。

図書館では今回の展示にあわせ、ハンセン病関連の書籍を増やし、約100点を揃えている。この機会に正しい知識を深めてほしい。


期間:6月19日(日曜日)まで
※区立中央図書館は6月20日(月曜日)から27日(月曜日)まで特別整理期間のため休館

場所:豊島区立中央図書館(東池袋4-5-2ライズアリーナビル5階)

問合せ:豊島区立中央図書館 電話:03-3983-7861


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