池袋サンシャイン裏に7月OPしたIKE-SUN PARK内にてテイクアウト専門のベトナムカフェを出店。
株式会社Bamboo Japanは2020年9月12日、池袋サンシャイン裏にあるIKE-SUN PARK内にベトナムコーヒーとバインミーを提供するスタンドタイプのカフェ、Cafe Bambooをオープンします。ベトナム提携農園から直接仕入れた豆を使用したベトナムコーヒーと、現地のサクサク感のある味を再現したバインミーを提供します。
ベトナムコーヒーの歴史
ベトナムはかつてフランスに統治されてきました。当時ヨーロッパの一部地域でロブスター種という豆の品種が流行っており、ベトナムの気候がロブスター種の栽培に適していたことからロブスター種の栽培が始まりました。栽培される豆のほんとんどはヨーロッパに輸出されており、もともと甘党であったベトナム人にとってロブスター種は苦すぎて飲めませんでした。
そこで、ベトナムで広く飲まれているシントー(フルーツとコンデンスミルクを混ぜたスムージーのような飲み物)からヒントを得て、コンデンスミルクを入れて飲んだことが今のベトナムコーヒーの原型になったと言われています。
原料ではない、本来のベトナムコーヒーとしての評価を
ベトナム国内でも徐々にコーヒーが飲まれるようになってくると同時に世界的にコーヒーの消費量がさらに増え、安価で取引されていたベトナムのロブスター種は缶コーヒーやランチ等の飲み放題コーヒーの原料として先進国や大手商社に農園ごと買い占められてきたという状況が長らく続いてきました。
そんな中、我々はとあるベトナムのコーヒー農園の農園主と出会います。彼はベトナムコーヒーは缶コーヒーや飲み放題用の原料としてではなく本来の飲み方を知ってもらい、そしてベトナムのコーヒー農家を守り、そして発展させていきたいという熱い思いを語ってくれました。
我々はその思いに共感し、カフェを開きベトナムコーヒーの飲み方、美味しさを知ってもらいたいという思いからCafe Bambooをオープンさせる運びとなりました。
バインミーとコーヒー
近年、日本でもバインミー専門店ができるなど徐々に認知度が高まっているバインミーですが、バインミーもまたフランスに統治されていた当時の影響を大きく受けています。フランス統治時代、フランス人がベトナム国内でパンの製造を試みます。
ベトナムはお米の国であることから小麦粉よりも米粉のほうが入手しやすかったともあり、小麦粉にパン粉を混ぜ焼いたものがバインミーの原型となりました。そのためどことなくフランスパンに似ているのがそのためです。
もともとバインミーはパンを意味する言葉でしたが、パンにレバーペーストを塗り肉や魚、野菜、卵などを挟んで食べるようになり、それがバインミーとして日本に伝わりました。バインミーはベトナム国内ではファーストフードとして各地で食べることができ、バインミーとベトナムコーヒーという組み合わせは非常にポピュラーな食べ方です。
そこでCafe Bambooではベトナムコーヒーとバインミーをセットで提供することを決め、ベトナム出身シェフに協力いただきバインミーを開発しました。
日本文化との融合
ベトナムの文化はフランスの影響を強く受けています。その中で、コーヒーにコンデンスミルクを入れたり、パンにコメ粉を入れたりするなど、独自の文化を生み出してきました。
今回Cafe Bambooでは伝統的なベトナム料理を再現するだけでなく、日本文化との融合にもチャレンジしていきたいと考えています。例えば日本のダシで食べるフォー、あんこを挟んだバインミー・・・などを試作中です。これからも常に新しい料理を開発提供していく予定です。
園内での飲食を
IKE-SUN PARK内にあるスタンドタイプのカフェという形態でオープンをします。スタンドタイプになるためイートインはできませんが、商品をご購入いただき、公園の芝生の上でラグやゴザを敷いて食べたり、公園のベンチに腰掛けて食べたりしていただくなど、公園での飲食を楽しんでいただきたいと思っております。
オープン後は、ゴザをレンタルする予定ですので、手ぶらでお越しいただきベンチがなければゴザを使用して青空広がる芝生の上でピクニック気分を味わって頂けますと幸いです。