ノスタルジックな昭和の写真と貴重な都電関連資料を展示
現在、豊島区立郷土資料館では、都電をテーマにした収蔵資料展「豊島区を走る都電」を開催しています。
かつて、東京中心部を網の目のように運行していた都電は、都民が用いる主要な交通手段として広く利用されていました。しかしながら、1950年代後半からの高度経済成長期に発達する自動車交通や、地下鉄の整備に伴い、徐々に路面から姿を消していきました。
現在では、三ノ輪橋-早稲田間を運行する都電荒川線(東京さくらトラム)のみとなり、豊島区内には9か所の停留場が所在しています。
今回の収蔵資料展では、昭和から平成にかけて都電の姿を撮り続けた区内在住の写真家、松井一彦氏撮影・提供の写真を中心に、都電と都電を利用する人々の姿を紹介します。
また、都電荒川線を紹介するコーナーでは、都電の写真や、記念切符、車両を管理する荒川電車営業所内の写真、都電関連グッズなどを展示。当時の写真などから都電についてわかりやすく紹介・展示しています。
郷土資料館の担当者は「今回の収蔵資料展を通して、都電の歴史はもちろん、豊島区の交通インフラ整備についても興味を持ってもらえれば嬉しい」と話しています。
■期間
2020年10月2日(金)~2021年1月10日(日)
■問い合わせ先
豊島区立郷土資料館 03-3980-2351