【西武池袋本店】一四代 平戸悦山 今村均 展 <超絶技巧~捻り細工技術~>

白磁細工「菊飾り虫かご」

 

江戸時代の初め、純白の白磁づくりを成功させた「如猿」を祖とする窯元に生まれた一四代平戸悦山 今村均氏。伝統技術を踏襲し発展させ、先人たちを超える卓越した「捻り細工技術」を確立しました。
自ら図案、轆轤、細工、焼きあげまで全ての行程を分業せずに一貫制作し、捻り細工技術の最盛期 明治時代にもなかった新たな造形美を生み出しています。

 

■会期:2020年11月25日(水)~12月1日(火)
■会場:西武池袋本店 6階(中央B8)=西武アート・フォーラム
※最終日12月1日(火)は、当会場のみ午後4時にて閉場いたします。

 

三川内焼は、有田焼、波佐見焼と同じ古い磁器産地で、約400年の歴史を持っています。長崎県佐世保市で平戸藩御用窯として代々献上陶磁器を作ってきた窯元「平戸窯 悦山」の一四代窯主平戸悦山(今村 均氏)の作品を68点展示販売いたします。
今村 均氏は卓越した技能を有し、特に捻り細工技術は、継承し発展させた高度な工芸技術として、2014年に佐世保市指定無形文化財に指定されました。
透き通るような薄手の白磁の美しさと、超絶技巧により生み出される唯一無二の造形を間近でご覧ください。

 

 

白磁細工「菊飾り虫かご」

白磁細工「菊飾り虫かご」

 

白磁細工「菊飾り虫かご」(鈴虫)
サイズ:直径12.0×高さ15.5cm

古くは奈良時代からといわれる虫の鳴き声を楽しむ文化に着想し制作しました。
虫かごの土台は轆轤づくりし、彫刻します。虫かごの中には茄子と番いの鈴虫。茄子は轆轤の後、捻り細工を行い、番いの鈴虫も指先を使って捻り細工によって作ります。細さ約2ミリの竹ひご状にのばした磁土を周囲約60本で丸屋根の柱にします。
丸屋根のドームは中心に向かう方向に細くヒゴを撚り、かご全体を美しく繊細に表現します。中心の飾りは、古くは平安の時代から邪気を払う力があると信じられている菊花を捻り細工により造形しました。成形から焼き上げまでの全ての収縮を目算し、一体で焼きあげた超絶技巧の逸品です。

 



 

「菊尽くしボンボン入れ」

「菊尽くしボンボン入れ」

 

「菊尽しボンボン入れ」
直径10.5×高さ8.5cm

長寿を願う菊花を華やかに蓋に配置した白磁のボンボニエールです。菊花は菊細工といわれる伝統的な捻り細工の一つの技法にて制作しています。
親指先ほどの塊から竹べらを用い、花弁を一枚一枚起こして菊花を彫っていきます。慶事を祝う品として用いられる、小さなお菓子を入れるための器です。

 

 

白磁細工「白龍」

白磁細工「白龍」

 

白磁細工「白龍」
サイズ:直径22.0×高さ24.5cm

白龍は古代中国の伝説では天上界の皇帝に仕えてきました。日本では西方の神聖なる守護神とされてきました。白龍の持つ大きな宝玉は、轆轤により中空に丸く挽き、削り仕上げをします。
宝玉の上で、捻り細工によって龍の造形を行い、千の鱗を施していきます。角、牙、爪、睫毛の一本一本を手のひらと指先を使って鋭い部位をつくり、 折を見て表情をつけていきます。宝玉の成形、白龍の細工から焼きあげまでの収縮を目算し、一体で焼きあげます。1300度の炎の中を生き抜いた力強さの美 、渾身の逸品です。

 

 

「小蓮」

「小蓮」

 

「小蓮」
サイズ:直径17.5×高さ12.5cm

一四代 平戸悦山の蓮は全てのパーツを轆轤で挽きます。花弁は薄く球体を挽き、その球体から花弁になる部分を2~3分割し、捻り細工を施し花弁を作ります。花托(ハチス)を芯に成型した花弁を貼り付けていく工程により制作されます。複数の轆轤成型から生まれる重なり合う曲線が魅力の蓮作品は、一四代 平戸悦山ならではの優美な逸品です。

 

 

「蟋蟀白菜香炉」

「蟋蟀白菜香炉」

 

「蓋物(紫陽花)」

「蓋物(紫陽花)」

 

「菊飾のし押さえ」

「菊飾のし押さえ」

 

「菊置きこまつなぎ」香炉

「菊置きこまつなぎ」香炉

 

「桜摘金彩色色姫重(三段)」

「桜摘金彩色色姫重(三段)」

 

「広瓶」

「広瓶」

 

 

舌出三番叟人形とは

1664年、平戸藩主は純白磁器の焼成に成功した三代目『今村弥次郎兵衛』に『如猿』名を与えました。容貌が色黒が猿に似ていたため「猿の如し」に心おさまらず、猿を以て三番叟を躍らせ舌を出す人形を作り、藩主に献上しました。首を廻し舌を出す、その面白さに藩主もとより長崎の出島に滞在していたオランダ人の間にも好評を得、大量に輸出されました。1867年のパリ万博にも出品され、ナポレオン三世の皇后ウジェニー妃の目に留まり買い求められました。御用窯が廃止になった明治以降も継承され輸出されました。現在も平戸窯で、一子相伝の昔の儘の技法により手づくりされています。

 

「舌出三番叟人形」

「舌出三番叟人形」

 

 

一四代 平戸悦山 今村 均 プロフィール

1942年 長崎県東彼杵郡折尾瀬村(現・佐世保市三川内町)生まれ
1961年 陶技術向上のために陶芸家の高鶴夏山に師事。一二代 悦山・今村鹿男の指導を受ける
1980年 第4回全国伝統的工芸品展 伝統的工芸品産業振興会 会長賞受賞(以後、第5回、第6回 同賞受賞)
1982年 「江戸小紋白磁煎茶器」PAC’82 福岡通産局長賞受賞
1985年 「皇帝酒盃」中国総領事館 佐世保市長より王振宇総領事に贈呈
1992年 「今村 均作品展」長崎 NBCソシアギャラリーにて個展開催
1993年 「菊摘手桶水指」 長崎県立美術博物館収蔵
2002年 「三陵皿」 天皇皇后両陛下の長崎県行幸啓の際、ご高覧賜る
2006年 「lotus」 リチャードジノリ陶磁器美術館 収蔵 /イタリア・フィレンツェ
2010年 「14°Hirado Etsuzan」サンロッコ教会にて個展/イタリア・ピエモンテ州ゲンメ
2013年 「一四代 平戸悦山 KAKUFUSA展」 アートギャラリー/ホテル椿山荘東京(以後2019年まで毎年開催)
2013年 「白龍」「虫かご(鈴虫)」展示The Dolder Grand Hotel/スイス・チューリッヒ(以後2016年まで)
2014年 白磁細工『白龍』皇太子殿下の長崎県行幸啓の際、ご高覧賜わる。
2014年 「Kakufusa Porcelain 」 Boutique & Showroom/クルーズ客船M/V The World(2017年同)
2017年 「高輪会」出品/グランドプリンスホテル高輪・リーガロイヤルホテル大阪。
2017年 「一四代 平戸悦山展」藤田美術館ホール
2019年 天皇陛下御即位を祝し、長崎県から 一四代平戸悦山謹製 白磁細工「菊花 虫かご」御献上
現在  佐世保市指定無形文化財保持者

 

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