スウェーデンで親しまれる児童書原作の舞台が再演
『おじいちゃんの口笛』(原作:ウルフ・スタルク)が東京演劇アンサンブル(代表:志賀澤子)により池袋のシアターグリーン Box in Box Theaterにて3月26日(金)、27日(土)に上演されます。
本作は第20回アシテジ世界大会/2020 こどもと舞台芸術・未来フェスティバル参加作品です。チケットはカンフェティにて販売中です。
カンフェティにてチケット販売中
https://www.confetti-web.com/detail.php?tid=60470&
■ 公式ホームページURL
http://www.tee.co.jp/?p=1006
■ YouTubeページURL
https://studio.youtube.com/video/fzcHQlg-clU/edit
第20回アシテジ世界大会公式ホームページURL
https://www.2020.assitej-japan.jp/
■ 公演内容
『おじいちゃんの口笛』は、スウェーデンの人気作家ウルフ・スタルクが、自らのこども時代を元に書いた絵本です。本国では毎年クリスマスに放映されるドラマの定番として子どもから大人まで多くの人たちに支持されている作品でもあります。既に各国でもテレビドラマ化されている作品でもあり、舞台では1999年に東京演劇アンサンブルによって日本初演を実現しました。
東京演劇アンサンブルではこれまで、こどもの劇場として宮沢賢治や小沢正をはじめとする数多くの作品を舞台化してきました。そして内容・演技とも、子どもにおもねることなく質の高い楽しい本格的な児童劇として高い評価を受けています。
海外の水準の高い児童文学を、宮沢賢治作品などで繊細な舞台を創りだした広渡常敏(脚本)と林光(音楽)のコンビが舞台化します。林光氏はウルフ・スタルクの原作を崩さずに自らのロマンティシズムを盛り込んだ広渡の脚本を絶賛。遊びの中で生まれたような楽しい即興的なソングを作曲し、自らもオペラとして上演しました。今回は劇団員の三木元太が演出を担当します。
この物語は、少年たちの日常のひとコマを切り取ったような、日常の風景のようにも思えます。しかし、その日常の中の、まるで意味がないようなことにも、大切なことがあるのです。
少年たちに出会ったことで、老人は自分の生きてきた人生を振り返ります。自分の生涯で、自分ができなかったことを息子がやるだろう。息子がやれなかったことを孫なら、もっとうまくやってくれるだろう。親から息子、息子から孫へと受け継いでやりとげる。
歴史に名も残らない、歴史が見向きもしない人たち。無数の無名の人々の思いが、実は歴史を作り出しているのではないでしょうか。
死を目前にした老人と二人の少年の出会いから別れを描いた作品ですが、老人ホームで出会ったおじいちゃんと主人公の男の子・ベッラの、心温まる物語。“人間の死”をテーマの一つとして扱いながら、センチメンタルにならずに、からっとした爽やかな風に吹かれたような作品です。
夏のひと時、暖かくも切ない物語を家族で、友だち同士で劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか。
■ 団体概要
東京演劇アンサンブル
戦後日本の新劇活動の一翼を担った演出家・広渡常敏を中心に1954年に創設し、「演劇行為の中に人間の変化の契機をつくる」ことを根底においた創造の集団をめざしてきた。1977年、東京練馬区・武蔵関の辺境に on the corner をこころざして劇場「ブレヒトの芝居小屋」を建設。オープンスペース、ブラックボックス、客席数可変の前衛的な劇場で、約50名の劇団員が、常にアクチュアルな演劇を求めつづけ、時代と世界に向きあった活動を、年間250~300ステージの規模で展開している。2019年より拠点を埼玉県新座市の「野火止RAUM」に移し、活動中。現在の代表は志賀澤子。
モスクワ、ロンドン、イタリア、ベトナム、韓国、ルーマニアなど海外公演実績も豊富。学校演劇への協力にも積極的。
■ 出演者
浅井純彦
永野愛理
山崎智子
原口久美子
仙石貴久江
永濱渉
■ スタッフ
原作:ウルフ・スタルク
訳:菱木晃子
脚本:広渡常敏
演出:三木元太
音楽:林光
装置デザイン:岡島茂夫
衣裳:清野佳苗
振付:原田亮
音響:大場神
照明:真壁知恵子
絵:ハンナ・ヘグルンド
制作:太田昭 小森明子 辻尾隆子
■ タイムテーブル
3月26日(金)19:00
3月27日(土)13:00
※上演時間 1時間10分
■ チケット料金
前売: 一般2500円 子ども(3歳~18歳)1,000円
当日: 一般2500円 子ども(3歳~18歳)1,000円
※全て税込表記