【豊島区広報課発】地元で40年間愛されたスナックが外国人留学生のゲストハウスに

陶芸教室の様子

~地域資源を生かした、世界中の文化が行き交うリノベーションまちづくり~

2017年11月24日、豊島区南長崎に、空き家だった木造アパートをリノベーションして、外国人留学生向けのゲストハウスが生まれた。
この空き家物件は、もともとは「エリート」という40年間地元で愛されていたスナックだったが、オーナーが高齢となり、経営を続けることが難しくなったため2016年12月に閉店した。そこで、空き家活用の相談を受けたのが株式会社ユウトの長田社長だ。長田社長は椎名町のまちづくりに携わりたいという思いを持ち、町内会の活動に関わったり、地元のお祭りに参加したりするなどして、地元住民からの信頼も厚く、区が行う街づくり計画にも賛同している。また、椎名町にある自身の実家の木造アパートをシェアハウスに改装するなどの事業を行なってきた実績をもつ。

リノベーションしたゲストハウスは、1階はスナックのまま株式会社ユウトが営業を行なっており、以前と同様、地域住民の集いの場となっている。2階部分がゲストハウスに改装されていて、和室タイプとドミトリータイプになっている。日本の伝統工芸でおもてなししようと友禅染の柄をプリントした壁紙を張ったり、和室に着物を飾ったりするなどの工夫をしている。「地域に根差し、世界中の人々と文化が行き交う場」というコンセプトで外国人留学生を受け入れており、6月からはフランスからの留学生を2か月間受け入れている。受入れ期間中、日本語の授業のほか、南長崎にある、トキワ荘やマンガに関する展示・案内施設「トキワ荘通りお休み処」の一部で陶芸教室を営む鷲田和彦さんによる陶芸体験など伝統工芸ワークショップカリキュラムが組まれている。また、椎名町にある飲食店でアルバイト体験をしたり、地元で行われる「ビール祭り」に参加して地域住民と交流を深めたりする機会が設けられている。
留学生の中には将来日本で働くことを希望する学生も多く、語学だけでない日本の文化や地域との交流を通じて、また椎名町に帰ってきてほしいという願いも込められた取り組みとなっている。

 

留学生受入期間 平成30年7月8日(日曜日)~7月29日(日曜日)
【伝統工芸ワークショップ】
7月11日(水曜日)
⇒南長崎にある「トキワ荘通りお休み処」で陶芸教室を営む鷲田和彦さんによる陶芸体験
7月15日(日曜日)
⇒浴衣を来て街歩きイベント (場所:靖国神社 みたままつり)
7月22日(日曜日)
⇒地元町会の「ビール祭り」 (場所:さくら広場 豊島区南長崎2-2-2)
場所 ユウトヴィレッジ南長崎エリート(東京都豊島区南長崎2-2-4)
問合せ 株式会社ユウト 代表取締役社長 長田昌之さん 電話080-5069-3747

 

友禅模様のアートボード

友禅模様のアートボード

陶芸教室の様子

陶芸教室の様子

昨年のビール祭りの様子

昨年のビール祭りの様子

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