~美術作家の植田志保氏が池袋駅前公園で天井パネルへ描画~
3月8日(金曜日)より、ウイロード改修事業の実施に伴う天井画の公開制作が、池袋駅前公園(東池袋1-50-23)で始まる。
ウイロードは、池袋駅北口側にある東口と西口を結ぶ公共地下歩道。建設から間もなく100年を迎えるウイロードは、昭和60年の改修後33年経ち、各所で水漏れが発生し、女性の通行が3割と女性に避けられている状況であった。このウイロードを「明るい、きれい、女性に安心、快適性」をキーワードとした誰もが安心して通行できる空間となるよう、美術作家の植田志保氏と共に再生に挑戦することを昨年6月に発表し、いよいよ事業が始動する。
植田氏は、「色」に立脚した表現活動で活躍している美術作家。今回は、区民一人ひとりの声や物語を色にかえて壁や天井に描いていくために、昨年6月より、植田氏と区民との対話を複数回行ってきた。また、区ホームページ等で、ウイロードや池袋にまつわる思い出やエピソードや、過去の写真を広く募集。いただいたエピソード等をもとに、植田氏が天井パネルや壁に直接描写を行っていく。
3月8日から始まるのは、ウイロード天井部へ設置するパネルへの描画。公開制作は、ウイロードにほど近い池袋駅前公園の仮設小屋内で行い、天井パネルは5月に完成する予定だ。その後、6月中旬から10月まで(予定)ウイロード地下通路部で壁面描画の公開制作を行う。
【植田志保氏からのコメント】
1000万のたましいを呼び覚ます 色のすること Tour of WEROAD / 公開制作によせて
戦前後の厳しい時空を宿した 東西の接点
ウイロードから最初に受けた衝動 このかけがえのない場所をどうしても という直感
どうしてこんなに惹かれるのか わたしも知りたいのです
歴史を飲み込むたびに、押し寄せてきた わいざつな美しさ
区民の皆さまと対話描画を重ねるたびに、爛漫に届いた 声
何にもおもねず 瞬間瞬間こころと目を合わせながら
豊島区の豊かさ_文化とは何かを 日々の公開制作を通して体現していきたいです
色のすることは 巡りのなかどんな物語へと 織りなされるのか。
どうぞ 厳しく、ウイロードが再生していく喜びを、分かちあって、面白がっていただけると幸いです。
2019.03.05 植田志保 拝
公開制作開始日時:平成31年3月8日(金曜日)午前10時から
休 工 日 :毎週日曜日(土曜日は進捗具合によって作業)
場 所 :池袋駅前公園(東池袋1-50-23)