「新 こんなところが蚊の発生源」都市部編登場

thumbnail_s蚊の発生源一覧

~家の周りから発生源をなくして、蚊からの被害をなくそう~


豊島区池袋保健所は、「新 こんなところが蚊の発生源」都市部編・施設管理者向けを作成した。蚊の活動が積極的になるこの時期、適切な対応で発生源を無くし、蚊の発生を防ぐのが狙いだ。2006年に発行した初版を10年ぶりに最新版に更新した。

豊島区では、これまでも道路や公園等の関係所管と保健所が連携協力し、蚊の防除事業を積極的に実施してきた。近年、海外旅行の大衆化やグローバル化による人や物の移動とともに、海外で感染した人が知らずに国内に持ち込んでしまう輸入感染症の例も増加している。このように蚊が媒介する感染症の侵入を阻止することが難しくなっていることから、媒介蚊であるヒトスジシマカを発生させない根本的な対策が重要であり、積極的な情報発信により施設管理者の取り組みを促すのがねらい。

都市部では、道路や公園などの雨水マスや墓地の花立て等の溜まり水が、さらには身近にある住宅周りの植木鉢の受け皿や、放置されている容器等の溜まり水が、蚊の発生源として重要な対策場所となっている。蚊になる前のボウフラの発生源は人が作った人工物に溜まった水であることから、適切に管理すれば発生を防ぐことができる。

このパンフレットでは、都市部の被害が多いヒトスジシマカ、アカイエカ、チカイエカの発生源や対策をまとめている。まず、家の周辺で蚊がどういった場所で発生するのか写真で説明しており、対処法も掲載している。次に、学校、保育園、ビル・駐車場、公園・道路、墓地の施設別での蚊対策のポイントを指摘している。特に墓地や寺では、溜まり水をなくせない花立て・水鉢・手水鉢等があることから、定期的に薬剤を散布する必要がある。

さらに、人々が外出する際は、蚊に刺されないよう長袖・長ズボン・手袋・帽子をして肌を露出させない、忌避剤(ディート剤)を使用するなどの予防策も紹介している。

パンフレットは32ページ、5,000部を印刷。区の施設、墓地の管理者に送付するほか、マンションなどの施設管理者等にも配付する予定。

保健所の矢口昇さんは「都市部の蚊対策は施設管理者の対応が重要だ」と語っている。
 

問い合わせ:池袋保健所 生活衛生課 担当・矢口 電話:03-3987-4176

Top