豊島区では年内を通して各所で特色のある多くの祭りがくり広げられており、力強く熱気あふれるその風景は、人々を興奮させ奮起させるものです。
しかし今年は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、残念ながら中止となってしまいました。
そこで、豊島区や池袋の駅を行き交う人々が少しでも活気づくよう、写真パネルを通して豊島区の祭りや民俗芸能を紹介します。
【日時】:令和2年9月29日(火曜日)まで 午前6時から午後11時まで
【場所】:Echika池袋ギャラリー(東京メトロ池袋駅構内)
【主催】:公益財団法人 としま未来文化財団
【詳細】
本展示では、3つの祭りと3つの民俗芸能にスポットを当て、紹介します。
夏の風物詩「東京大塚阿波おどり」は、南大塚で昭和47年にスタートして以来、毎年8月下旬に行われており、毎年1,000人以上の踊り手が参加する熱気あふれる祭りです。
9月は池袋の大イベント「ふくろ祭り」の季節。「ふくろ祭り」は昭和43年、池袋西口の商店会によって始まりました。
当初は池袋の街のにぎわいを目的に始まった商業祭でしたが、回数を重ねる毎に、町内会や大型店も祭りの開催に加わるようになり、街をあげての大イベントとなりました。地域に根差した祭りであり、また、多くの人が訪れる観光イベントでもあるユニークな祭りです。
10月に開催される「東京よさこい」は、ふくろ祭り後半のメインイベントとして開催されています。
全国から集まった踊り手達が、池袋を中心とした区内の会場で華やかなパフォーマンスを繰り広げます。
またフィナーレでは、ふくろ祭り50周年を記念してつくられた記念曲「ひふみ」に合わせ、総踊りが披露されます。
大規模に開催される都会の祭りとは別に、豊島区指定の無形民俗文化財として、地域の伝統を受け継いで現代に生きる祭りもあります。
「長崎獅子舞」は、毎年5月の第二日曜日に行われる長崎神社の祭礼で、五穀豊穣と悪疫退散を願って盛大に奉納されます。
「冨士元囃子」は、長崎神社の秋の祭礼(9月第二土・日曜日)で御輿を先導し、要町一丁目町内を練り歩き、祭りを盛り上げます。
そして「雑司ヶ谷鬼子母神御会式万灯練供養」は、毎年10月16日から18日に雑司が谷を中心とする講社が、団扇太鼓などをたたきながら纏や万灯とともに練り歩き、鬼子母神堂へ参詣する行事です。御会式は、日蓮宗の祖・日蓮の忌日に行われる法要ですが、雑司ヶ谷では江戸時代から鬼子母神堂の祭礼としても開催され、多くの見物客を集めています。(*正式には鬼子母神の鬼はツノなし)
協力:ふくろ祭り協議会、新粋連、一般社団法人 文化財共働、豊島区
(展示の様子)
問合せ 公益財団法人としま未来文化財団 活動支援グループ
担当 大倉・泉川 電話:03-3981-4732