2日から4日(土曜日)までサンシャインシティ展示ホールB(東池袋3-1-3・文化会館4階)で「第10回としまものづくりメッセ」が開催中です。
「としまものづくりメッセ」は、区内の基幹産業である印刷業をはじめ、精密機器、金属製品等の製造業や、独自の技術を持った区内企業などがそれぞれ優れた製品や高い技術を一堂に展示する池袋副都心の産業見本市。2007年に始まり、今回で10回目を迎える。今年は98社・団体が出展しています。見本市は一般的にビジネスパーソン向けのものが多いが、「としまものづくりメッセ」は一般の方も楽しめる体験教室、展示コーナー、講演会などを用意し、積極的に来場を呼び掛けています。昨年は過去最多の21,101名が訪れました。
今回、開催10周年を記念し、重要文化財をテーマにした特別企画を設ける。区内の国重要文化財等が印刷されたものづくりメッセ記念切手の販売の他に、重要文化財コーナーを設置し、豊島区内にアトリエを持ち、国選定保存技術者である上田尚氏の金唐紙の作品計4点を展示する。金唐紙とは金属箔を貼った手すき和紙に、文様を彫った版木棒を重ね凹凸をつけ彩色した、革のように見える壁紙のことであり、旧岩崎邸など多くの重要文化財に使用されています。
また、区内在住の薬師寺一彦氏が制作した、アクリルやガラスで作られた「水の彫刻」特別展示もある。人気漫画「遊☆戯☆王」とのコラボ作品や株式会社ブリヂストンとのコラボレーションによるイルカの人口尾びれ等計9点の作品を見ることができます。2日には、薬師寺氏による「『1+1=無限大』、アート“水の彫刻”と異業種のコラボが生む新しい価値」やビジネス書年間売上1位を獲得した「伝え方が9割」の著者佐々木圭一氏による講演も行われました。
さらに「女性にやさしいまちづくり」を積極的に行っている豊島区は、女性起業家を支援しており、メッセ内で女性起業家による講演も行われました。
3日(金曜日)は、仏のスキンケアブランドYON-KAと全くの個人で交渉し、独占販売権を獲得した武藤興子氏による「会社を起こし、続けていく極意~起業するまでに必要なこと・起業してから大事なこと~」、全国の職人と赤ちゃん・子どものための日用品ブランドを制作する会社「aeru」を立ち上げた矢島里佳氏による「日本の伝統や先人の智慧を暮らしの中で活かし、次世代につなぐ」。また、「女性のための起業塾」の卒業生6名が日替わりでハンドトリートメント体験やアクセサリー等の販売を行うブースを出展しています。
一般来場者向けの「ものづくり体験教室」も充実しており、4日(土曜日)には、「オリジナル紙管ボックスづくり」や「自分だけのエコバッグづくり」の他に、「子どものためのお仕事教室」では、東京信用金庫と立教大学経済学部の学生が小学生を対象に世の中の仕事の種類やかっこいいお札の数え方などを指南します。さらには、上述の上田氏から直接教えてもらえる「金唐紙の制作体験」も開催され、貴重な体験ができます。(事前申込制・申込締切済み)
会場を訪れた区内在住の菊地正一さん(80)は「毎年開催が楽しみで、今日は妻と一緒に来た」と話してくれました。
豊島区の産業を支える企業が一堂に会するこの機会に、是非足を運んでいかがでしょうか。
日時:3月2日(木曜日)から4日(土曜日)まで
10時から17時まで(最終日は16時まで) ※入場料無料
場所:サンシャインシティ展示ホールB(東池袋3-1-3・文化会館4階)
主催:としまものづくりメッセ実行委員会
問合せ:生活産業課商工グループ 森本 電話:03-4566-2742(当日は携帯電話090-4466-5735)