【体験レポート】「サイレントヒル」シリーズ初の単独展覧会「EXHIBITION OF SILENT HILL 2」が池袋PARCOで開催!ライトを手にジェイムスの物語を追体験する

 

2024年にKONAMIから発売されたホラーゲーム『SILENT HILL 2』の世界観をリアル空間で体験できる展覧会「EXHIBITION OF SILENT HILL 2」が、池袋PARCO 本館7F PARCO FACTORYで開幕しました。会期は2026年7月24日(金)から8月17日(月)まで。

※本レポートには、展示内容やゲーム本編に関するネタバレが一部含まれています。未プレイの方や、前情報なしで展覧会を楽しみたい方はご注意ください。


 

空間アート・映像・音響を通じて『SILENT HILL 2』の世界観に没入できる展覧会

 

3年前に死んだはずの妻、メアリーから手紙が届いたことをきっかけに、 かつて2人で訪れた街「サイレントヒル」に足を運んだ主人公ジェイムス。

しかし、亡き妻との思い出の地でもあるこの「サイレントヒル」は深い霧に包まれ、異形のクリーチャーが徘徊するゴーストタウンとなっていた。

妻との再会を願い、手がかりを求めて街を探索するなかで、 やがて彼はひとつの真実にたどり着く―

『SILENT HILL 2』公式サイト「はじめての『SILENT HILL 2』」ページより)

 

欧米では日本を代表するゲームIPのひとつに数えられる、サイコロジカルホラーゲームの金字塔「SILENT HILL」シリーズ。なかでも最高傑作との呼び声が高いのが、第2作『SILENT HILL 2』(2001)です。

2024年には、物語の魅力はそのままにグラフィックやサウンドを進化させ、探索エリアの拡大や戦闘システムの再構築などを施したフルリメイク版が発売。全世界累計プレーヤー数が600万人を突破するなど大きな反響を呼びました。

本展は、このリメイク版をもとに展示を構成したシリーズ初となる単独展覧会。ゲームを象徴する「罪」「喪失」「自己欺瞞」という普遍的な感情構造を、空間アート・映像・音響を通じて体験していく内容となっています。  

 

エントランス

 

入場時にもらえる物販用チケットと入場者特典のステッカー(全3種、ランダム配布)

 

 

担当者が開催の経緯を語る。「EXHIBITION OF SILENT HILL 2」体験レポート

 

実際に展覧会を体験してきましたので、会場の様子や鑑賞時の注意点についてご紹介します。

作中で主人公ジェイムスはライトを装備して街を探索しますが、本展でも入場時に来場者一人ひとりにライトが貸し出されます。最初は「なぜ?」と疑問に思いましたが、会場へ足を踏み入れて納得。まずゲームのオープニングムービーが上映されるゾーンがあり、その先にはゲームに登場する施設や物品などをモチーフにした、暗闇の展示空間が広がっていたからです。

 

会場風景

 

会場風景、入場してすぐの場所で物語序盤で入手できるラジオを発見。

 

会場風景

 

各ゾーンの展開も、「バー・ニーリィーズ」に始まり「ウッドサイドアパート」、「ヘブンズ・ナイト」、「ブルックヘイヴン病院」など、ゲーム本編の流れに沿うもの。つまり、来場者はジェイムスさながらに、手元のライトで気になる場所を照らし出しながら物語を追体験していくことになります。

 

会場風景、「ヘブンズ・ナイト」の再現展示

 

会場風景、「歴史資料館」に飾られていた絵画「霧の日、裁きの跡」

 

会場風景、回復アイテムの栄養ドリンク

 

この演出について、企画者である株式会社パルコゲーム事業開発部/PARCO GAMESの大石斉寛さんは、「プレイしたことのある方は懐かしく感じられるでしょうし、プレイしたことのない方にも、これまでにない展覧会の体験として、ゲームの世界観を楽しんでいただけると期待しています」とコメントします。

各ゾーンには設定画やゲーム内のアセット、メイキング映像などが多数展示されており、一部は本展で初公開となるそう。ただし、一般的な美術展のように、展示物一つひとつに詳しいキャプションが付いているわけではありません。あくまで『SILENT HILL 2』の世界へ没入することを重視した構成となっており、補足的な文字情報は控えめです。また、テキストの多くは英語表記のため、内容をしっかり読み込みたい方はスマートフォンの翻訳機能などを活用するのがおすすめです。  

 

会場風景

 

会場風景

 

視界の確保だけがライトの役割ではありません。じつは、作中でクリーチャー(敵)に接近したことを知らせる、例の不穏なラジオノイズが会場でも響いています。つまり、ここに彼らもいるということ……。来場者はライトで「ライングフィギュア」「マネキン」「三角頭」などを探し、彼らが示す「ある数字」を収集していくというミッションに挑むことになります。  

 

会場風景

 

「“クリーチャーとの遭遇”というのも本展のテーマになっています。今回ゲームを扱った展覧会ということで、これまでにPARCOで手掛けてきた漫画やアニメの展覧会とは異なり、来場者が能動的に会場を巡っていけるような内容にしたいという想いがありました。ジェイムスのように武器を持っていただくわけにはいきませんが、フラッシュを当てることでクリーチャーを撃退する、といったイメージで楽しんでいただければ」(大石さん)

ラジオノイズは作中の仕様を踏襲しており、プレイ済みの方なら「おっ」と思うような気づきがあるかもしれません。また、クリーチャーは基本的に静止していますが、一部には意表を突くような演出も用意されているため、油断は禁物です。  

 

会場風景、3本の分岐ルート

 

展示の終盤では、「自己欺瞞・正当化」「罪と共に沈む」「罪を認め更生」という3本のルートから1本を選択して進むことになります。これはゲームのマルチエンディング構造を意識した構成であり、一度選択すると後戻りができません。

ゾーン内では、それぞれ異なるゲームのエンディングムービーも上映されています。ここまでの展示で没入すればするほど、ジェイムスが導いた答えの美しさややるせなさ、さまざまな余韻に浸ることができるでしょう。なお、映像の最後には本展のためにゲーム開発スタッフから寄せられたコメントも収録されているため、お見逃しなく。

 

シリーズ初の単独展覧会に『SILENT HILL 2』を選んだ理由について、大石さんは次のように明かしました。

「シリーズの中でも、本作は特に“人間の感情”や“罪”にスポットを当てた人間ドラマが魅力です。自分が犯した罪と向き合い、どう受け入れ、どんな答えを出すのか。この普遍的なテーマがあるからこそ、ゲームを未プレイの方であっても、展示を通じて『自分ならどう受け止めるか』と自身の心に向き合っていただける。体験型展覧会として最も自分事に引き込める作品だと考え、『2』を選ばせていただきました」

この話を聞いて思い起こされたのが、ルート分岐の直前に配置された、作中の手紙やメモが一面に広がる展示でした。一通の手紙から始まり、過去の言葉をたどりながら真相へ近づいていく『SILENT HILL 2』。それらは表向き、探索のための道標でありながら、一方でジェイムスが罪と向き合うための鏡のような役割を果たしていました。その断片的な言葉たちを一気に提示することで、来場者自身にも答えを迫る。本展の趣旨を最も象徴的に表す没入感の高い演出だと感じました。

 

 

オリジナルグッズにも注目!

 

展示エリアを抜けた先には物販コーナーがありました。これまで公式グッズの展開が控えめだった「SILENT HILL」シリーズですが、本展ではシリーズ初となる包括的なグッズラインナップが用意されています。

 

物販コーナー

 

物販コーナー

 

「アクkeyホルダーRandom5種」880円(税込)

 

街の地図をあしらったポスターや「トルーカ湖」のポストカードなど、作中のアイテムを再現したファン心をくすぐるアイテムが多数用意されていました。これらの商品は会期後もパルコの公式ECサイト「ONLINE PARCO」にて継続して購入可能とのことなので、来場が難しい方も安心です。  

 

会場風景

 

 なお、物販コーナーの横には、クリーチャーから集めた数字を用いて開錠できる扉が出現。中にどのような空間が広がっているのかは明かせませんが、ミッションをクリアした来場者のみが購入できるグッズも存在するため、ぜひチャレンジしてみてください。

 

 

■「EXHIBITION OF SILENT HILL 2」概要

会期: 2026年7月24日(金)〜8月17日(月)
会場: 池袋PARCO 本館7F PARCO FACTORY(東京都豊島区南池袋1-28-2)
営業時間: 11:00〜21:00(最終受付20:30)
 ※最終日は18時閉場 入場料:1,500円(入場特典付き)
 ※小学生以下無料 ※各種割引は公式HPをご確認ください。
 ※販売ページ:https://w.pia.jp/t/exhibition-of-silenthill2/
主催: 株式会社パルコ/ PARCO GAMES
企画協力: 株式会社コナミデジタルエンタテインメント
公式ページ: https://art.parco.jp/parcomuseum/detail/?id=1968

※記事の内容は報道内覧会時点の内容です。最新の情報と異なる場合がありますので、公式サイト等でご確認ください。 

 

 

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