芥川賞作家、小川洋子(「博士の愛した数式」他)の同名小説を、日本アカデミー最優秀脚本賞の鄭義信(「焼肉ドラゴン」他)による上演台本で舞台化する、『密やかな結晶』。2018年2月より東京芸術劇場(池袋)で上演される、本作のビジュアルが公開されました。
石原さとみ、村上虹郎、鈴木浩介の3人が複雑に絡み合った、この作品の不可思議さや美しさ、恐ろしさを表現したビジュアル。
アートディレクションを務めたのは、Mr.Childrenや松任谷由実など名だたるアーティストのCDビジュアルやMVなどを手がけ、幅広い分野で活躍するクリエイター、森本千絵。また、カメラマンの宮原夢画、スタイリストの伊賀大介、ヘアメイクの冨沢ノボルと、第一線のアーティストが集結し創り上げられました。
<森本千絵さんによるコメント>
消えていく存在、忘れたくない存在。
原作から浮かぶ想像は、簡単には形にはできない世界。
だからこそ面白く望めたアートワークでした。
石原さとみさん、村上虹郎さん、鈴木浩介さんが集まり、塗ったり絡まり合いながらの大変な撮影。お互いに支え合いながら、消しあってるかのようにもみえる塊を作りました。
まさに結晶のように。
写真家の宮原夢画さんが美しい気配を描き、スタイリストの伊賀大介さんが背景と溶け合う衣装を描き、メイクの冨沢ノボルさんがボディペイントをほどこしさらに不思議な世界に仕上げてくださいました。
なによりも石原さとみさん、村上虹郎さん、鈴木浩介さんは一瞬でも辛い姿勢を撮影中ずっと作り続けてくれ、アイデアをだしてくださったり、それぞれの視線や佇まいが物語のはじまりを現してくれています。
わたしは最初に一枚の絵を描きましたが
その絵の存在はまさに消え、想像を超える世界がはじまったのです。
お仕事のはずが、作っているうちにわたし自身がいちばんの観客になってしまいました。
これからはじまる舞台が心から楽しみです。
目に見えないものをどう描いていくのか。
それをこの目でしっかり観に行きたいと思います。
<舞台版 あらすじ>
【HORIPRO ONLINE TICKET】
http://hpot.jp/stage/hisoyaka/story
東京開催概要
原作 | 小川洋子「密やかな結晶」(講談社文庫) |
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脚本・演出 | 鄭義信 |
出演 | |
日程 | 2018年2月2日(金)~25日(日) |
劇場 | 東京芸術劇場 プレイハウス (東京・池袋) |
公式サイト | http://hpot.jp/stage/hisoyaka |