現実と虚構、デジタルとアナログ、を行き来できるインタラクティブな作品たち
グーグルストリートビューを背景に使用し、人体のパーツで構成された生命体「ボディ」を配置した作品は、現実と虚構、デジタルとアナログを横断すると評される田口愛子氏の個展を開催します。
今回、本展示のため「ボディ」たちが自らの足でアート カプセル+にわらわらと集まってきました。「ボディ」たちの共演とグーグルストリートビュー に記録された展示会場までの軌跡をぜひお楽しみください。
作品タイトル:35.7295442, 139.7118460 制作年:2023
サイズ: 297 x 420 x 20mm メディアム:⽊製パネルにアクリル、油彩
田口氏の作品のタイトルは座標を示しておりグーグルマップと紐づけられていて、この作品の座標は西武池袋本店を示しています
■タイトル:田口愛子『On The Way To(オン ザ ウェイ トゥー)』
■会期:2023年6月8日(木)~27日(火)
■会場:西武池袋本店 2階(中央B7)=アート カプセル+
※最終日6月27日(火)は、当会場のみ午後6時にて閉場いたします。
■企画協力:mona art office
※作品の購入を希望される方は売場係員にお問い合わせください。
※本展示には一部参考作品が含まれます。
・《アーティストステートメント》
裸婦画、裸婦像など美術史に残る多くの作品で人体の美が見られる。
歴史の中で美しさのトレンドはその時々で変わるが、人体そのものを美の対象とすることは現代でも変わらない。
デジタルネイティブと呼ばれる若い世代は、スマートフォンやアプリを使いこなし、顔や体を加工、修正し続け理想の美を手軽につくり続けている。
そんなデジタル世代ならではの理想美の作り方を、人体画像のスキャナーによる解体、デジタル上でのコラージュなどを用いて作品に落とし込んでいる。
身体に宿る有機的形態(オーガニックフォーム)そのものを変形させた新たな生命体「ボディ」を、作品のアイコンとして使用。
“その生命体が実際に存在しているとしたら”がテーマに、グーグルストリートビューを背景に、ボディを配置して描いている。
現実を象徴するグーグルストリートビューを利用することで、虚構の存在であるはずのボディのリアリティ感を高めている。
現実と虚構、デジタルとアナログ、を行き来できるインタラクティブな作品に仕上げている。
・展示作品
作品タイトル:35.6753634, 139.6994652 制作年:2023年
サイズ:594×841×27mm メディアム:木製パネルにアクリル、油彩
作品タイトル:35.7007019, 139.7031248 制作年:2023年
サイズ:594×841×27mm メディアム:木製パネルにアクリル、油彩
・作家プロフィール
1994年 東京都生まれ。女子美術大学付属高校でアートとデザインの基礎を学ぶ。
2015年 ロンドン芸術大学 セントラルセイントマーチンズ ファウンデーション修了。このころから人体をモチーフに制作を始める。
2018年 ロンドン芸術大学 ウィンブルドンカレッジオブアート ファインアート卒業。現在は東京を拠点に活動をしている。
《主な展示》
2021年 「35°40’10.0″N 139°45’42.7″E」(ギャラリー林・東京)、「EPIC PAINTERSvol.8」(THE blank GALLERY・東京)、「SHIBUYA STYLE vol.15」(西武渋谷店)、「WATOWA ARTAWARD 2021」青井茂賞受賞。
2022年 「THE SELECTED vol.1」(elephant STUDIO・東京)、「 35°40’57.4″N 139°44’29.1″E」(MATTER・東京)、「nine colors」(西武渋谷店、阪急うめだ本店)、「Bodyscope」(Feb gallery Tokyo)、「SHIBUYA STYLE vol.16」(西武渋谷店)など。
Instagram: @aikotag、Website: https://www.aikotaguchiart.com
西武池袋本店
住所:〒171-8569 東京都豊島区南池袋1-28-1
電話番号:03-3981-0111(大代表)
営業時間:10:00~21:00 *日・祝休日は~20:00(不定休)
*最新の営業時間はHPで確認ください。→ https://www.sogo-seibu.jp/ikebukuro/
【株式会社そごう・西武】プレスリリースより
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