
豊島区立熊谷守一美術館は、6月29日(日)までの期間、特別企画展「めぐる いのち 熊谷守一美術館40周年展」を開催中です。本展は、各地で所蔵されている熊谷守一作品をご覧いただける機会として、毎年の開館記念日に合わせて実施しています。
40周年目の節目となる今回は、「めぐる いのち」と題して守一が描いた自らや家族の肖像の数々を紹介。わずか4歳※で亡くなった我が子を描いた大原美術館の名品《陽の死んだ日》を当館で初めて展示するほか、娘の弔いから帰る残された家族の姿を描いた《ヤキバノカエリ》(岐阜県美術館蔵)、画業初期に描いた父母の肖像、さらには、のちに妻となる女性を描いた《某夫人像》や、孫を抱く娘を描いた《母子像》(ともに豊島区立 熊谷守一美術館蔵)を展示します。
この機会にぜひ、熊谷守一が家族と共に過ごした場所で、見つめたいのちの輝きと、めぐるいのちの物語をご覧ください。
※数え年(生まれたときを1歳とし、以後元日ごとに年齢を加える数え方)で表記。満年齢では2歳9ヶ月。
■特別企画展「めぐる いのち 熊谷守一美術館40周年展」開催概要
・会期:令和7年4月15日(火)から6月29日(日) ※休館日:毎週月曜日(祝日問わず)
・時間:10時30分から17時30分(最終入館:17時)
・会場:豊島区立 熊谷守一美術館(豊島区千早2-27-6)
・ 展示作品および資料:《陽の死んだ日》1928年 公益財団法人大原芸術財団 大原美術館蔵、《ヤキバノカエリ》1956年 岐阜県美術館蔵、《蠟燭》1909年 岐阜県美術館蔵、《父の像》1915年 岐阜市蔵 ほか
・観覧料:一般700円、高・大学生300円、小・中学生100円、小学生未満無料
※ 豊島区在勤・在住の証明をご提示の一般の方は600円でご覧いただけます。
※ 団体(15人以上)でのご利用の際は、事前にお問い合わせください。
※ 障害者等手帳ご提示の方の割引もございます。詳細は公式ウェブサイトをご確認ください。
・ 主催:豊島区立熊谷守一美術館
・ 公式サイト: http://kumagai-morikazu.jp/
・ 公式X: https://twitter.com/kumagaimorikazu
・ 公式インスタグラム:https://www.instagram.com/cafekaya1710044/
■熊谷守一(くまがいもりかず)とは
熊谷守一(1880-1977)は、明治から昭和にかけて、97年という長い歳月を生きた画家です。若い頃はアカデミックな作風でしたが、音楽や機械の仕組みにも関心があった守一は、絵を構成する“色”や“かたち”の仕組みを自ら探究しました。
そして仲間の支えを受けたり、自宅兼アトリエを建て制作環境を整えたりしながら画風を変化させ、70歳を過ぎた頃には、単純化した彩色とはっきりした輪郭線を用いた「モリカズ様式」を確立しました。
〔熊谷守一美術館40周年展について〕
熊谷守一は、“生きること”“生きとし生けるもの”を愛し描いた画家でした。しかしその生涯は、若い頃に両親を亡くし、結婚後5人の子に恵まれるものの内3人を早くに亡くすなど、死の影に迫られたものでも ありました。そのような中で守一は、画業の節目節目において、大切な家族が生きた証であるかのように、そのいのちを描いています。
本展覧会では、熊谷守一美術館の開館40周年にあたり、熊谷守一が自宅兼アトリエを構えた場所で、守一が描いた自らや家族の肖像の数々を御覧いただけます。幼子が亡くなり、また新たな命を授かり、育った子が亡くなっても残された家族は力強く生きてゆく。守一の描く家族の姿を通して、我々もまた、守一が見つめたいのちのかがやきや、めぐるいのちの物語に、思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
【問い合わせ先】 豊島区立熊谷守一美術館 電話:03-3957-3779
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