トキワ荘の紅一点 本格的恋愛マンガの先駆者

展示の様子1

~水野英子モニュメント設置記念展「星のたてごとの世界」が開催中~

豊島区トキワ荘通りお休み処(豊島区南長崎2-3-2)で水野英子モニュメント設置記念展「星のたてごとの世界」が開催されている。本展示は、南長崎地域にトキワ荘の紅一点、水野英子の代表作『星のたてごと』からリンダとユリウスのモニュメントが12月に都営大江戸線・落合南長崎駅に設置されることを記念した展示だ。期間は平成30年12月28日まで。
水野は7か月間「トキワ荘」に住んだ唯一の女性マンガ家。中学生の頃に雑誌投稿した原稿が手塚治虫らの目にとまり、1955年に15歳の若さでマンガ家デビュー。石ノ森章太郎、赤塚不二夫と3人でU・マイア名義での合作2作目『星はかなしく』を制作するために、山口県下関から上京した。初めての女性マンガ家の入居をソワソワしながら待っていたトキワ荘の面々が、たじたじになるほど元気な女性だったという。水野は、少女マンガへの女性マンガ家進出の先がけであり、少女マンガで初めて当時タブーであった本格的な恋愛マンガを描いたことで知られている。絵柄・作品テーマ・ストーリー展開は、現在に続く少女マンガの基本形を確立したとされており、少女マンガ界の草分け的存在。本展示ではトキワ荘時代はもちろん、今回の調査で明らかになった、トキワ荘を出た次の年から10年にわたり暮らした雑司が谷時代のエピソードや貴重な複製原画を紹介。展示を記念して、複製原画、書籍、グッズいずれかの購入者を対象としたサイン会を同会場で10月21日(日)、12月8日(土)14時~16時に実施予定。区の担当者は展示にあたり「水野先生のマンガを読むと、現在では当たり前となっている少女マンガの表現の多くを先生が切り開いてきたことを実感します。サイン会では、水野先生から直接、サインをいただける貴重な機会ですので、ぜひご参加ください。」と語っている。(※手塚の塚は旧字、石ノ森のノは小文字)

 

期間 12月28日(金曜日)まで
場所 豊島区トキワ荘通りお休み処(豊島区南長崎2-3-2)
開館時間 午前10時から午後5時(最終入館 午後4時30分)
休館日 毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は、翌日火曜日が休館)年末年始
主催 豊島区/公益財団法人としま未来文化財団/としま南長崎トキワ荘協働プロジェクト協議会
問合せ 文化観光課 電話:03-4566-2758

 

展示の様子1

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展示の様子2

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