6月8日に営業再開したサンシャイン水族館が、大型リニューアル！その第三弾となる「海月（くらげ）空感」は、その名の通りクラゲをメインにした新エリア。
今回、7/9（木）のオープンに先立って開催されたプレス向け先行内覧会に参加してきましたので、その様子をレポートします！
果てしなく広がる、天空のオアシス
海月、水母、海象、鏡虫、久良介・・・。これらの漢字が何を意味するかおわかりでしょうか？
そう、「クラゲ」です。
世界に3,000種類も生息すると言われるクラゲですが、呼び方も実にさまざま。昔から日本人はこのポヨポヨと漂う不思議な生き物を見て、豊かにイマジネーションを膨らませてきたのでしょう。
緩やかなその動き、色、神秘的とも言えるその姿・・・。現代においてクラゲは、その「癒し効果」や非日常感に注目が集まっています。精神科医・産業医の奥田弘美先生によれば、ストレス解消には何も考えずに「ぼーっとする時間」が大切であり、緊張状態をほぐすのにふわふわと漂うクラゲを見るのはとても効果的とのこと。
そうしたクラゲの「癒し」の側面に最大限フォーカスしたのがこの「海月（くらげ）空感」。クラゲの最大の魅力である「浮遊感」「ゆったり感」を一層感じられるような仕掛けや演出を存分に楽しむことができます！
圧倒的没入感！国内最大級の「クラゲパノラマ」
大きく弧を描く超巨大水槽
その数なんと約1,500匹以上！優雅に漂うミズクラゲの姿に癒される
上下部分にミラー加工を施し、さらにたくさんのクラゲが漂っているように見える
水紋でゆらぐ照明が、海中の世界を演出
「海月（くらげ）空感」は「クラゲパノラマ」「クラゲスクリーン」「クラゲトンネル」「クラゲルーペ」「クラゲドロップ」「夢幻海月（むげんくらげ）」という6つの水槽で構成されています。
会場に足を踏み入れると広がるクラゲパノラマはその中でも本エリアの「目玉」と言える水槽であり、圧倒的な水中世界への没入感を体感させてくれます。
水量約40トン、横幅約14メートル、高さ1.8メートルという超巨大水槽。横幅については2020年6月時点で、クラゲの展示水槽としては国内最大級の規模を誇っています。その大きさもさることながら、まるで実際に海中世界に降り立ったかのような臨場感、そしてクラゲたちの躍動感を生み出しているのはサンシャイン水族館独自の緻密な演出です。
約40本のバルブや配管によって生み出される「縦方向の水流」によって、より自然にたゆたうクラゲの動きを。水槽上下のミラー加工と照明の明暗の調整により、まるで全身を包み込むような没入感を。オリジナルBGMやオリジナルアロマにより、五感で楽しめる心地よさを。
ぜひ、ソファに腰掛けてぼーっとクラゲたちを眺め、サンシャイン水族館の作り上げた水中世界の雰囲気に浸ってみてください。眠くなって立ち上がれなくなってしまうかも・・・
まるでインスタレーション！「クラゲスクリーン」
アカクラゲの長い触手に目を奪われる
刻々と移り変わる美しさ
鮮やかな発色のアカクラゲ。「刺されると痛い」ことで有名
こちらはアカクラゲなど、「シーネットル」の仲間を展示するクラゲスクリーン。「クラゲパノラマ」に加え、今回のリニューアルで新設された水槽です。
長く伸びる触手が特徴的なシーネットルの仲間。最大で5メートルに達する種類もあり、強い毒性を持っています。こちらの水槽では横方向の水流で、シーネットルの長い触手が美しくたゆたう様子を楽しめる仕掛けが施されています。
まるで女性の髪のように美しく揺れる触手が近づき、絡まり、像を結び、そしてまた離れてゆく・・・。まるで現代アートのインスタレーションのように、即興の美を生み出し続けるその様子は、いつまで見ていても飽きません。
今回展示されていたのはアカクラゲでしたが、「クラゲスクリーン」では季節によって違うシーネットルやその仲間が登場するとのこと。こちらも楽しみですね。
6つの水槽が織り成す癒しの空間
全方位型クラゲ空間「クラゲトンネル」
トンネルでは360°クラゲに囲まれ、独特の浮揚感を味わえる
クラゲが目の前に飛び出してくるような錯覚を覚える「クラゲルーペ」
雫のような形状の水槽が特徴的な「クラゲドロップ」
二本の円柱のような水槽が円環し、ミラーを活用して万華鏡のような空間を作り出す「夢幻海月」
この他、海月空感には360°クラゲに囲まれる非日常感を楽しめる「クラゲトンネル」に加え、「クラゲルーペ」「クラゲドロップ」「夢幻海月（むげんくらげ）」などの水槽が続き、来訪者を異次元の美の世界に誘います。
個人的なイチオシは「クラゲルーペ」。円形の水槽に見えますが、実は薬のカプセルのような横長の形状をしており、クラゲが手前に来ると大きく見えるような仕掛けが施されています。本当につかめそうな距離感なので、思わず「おおっ」と歓声を上げてしまいました。ぜひ、会場で実際に体験してみてください。
飼育スタッフ監修のOPEN記念商品も充実！
上生菓子 海月（400円）※池袋の老舗和菓子店「池袋三原堂」とのコラボ商品
くらげこんにゃく（972円）
「タリーズコーヒーサンシャイン水族館店」で限定販売される「T’S スプラッシュ ナタデココ in オアシス」
また、飼育スタッフ監修によるOPEN記念商品にも注目。池袋の老舗和菓子店「池袋三原堂」とのコラボ商品や、オリジナルのぬいぐるみ、タリーズコーヒーや専門店街アルパの一部店舗で販売される限定メニューまで。海月空感を鑑賞した後も、しばし癒しの雰囲気に浸ることができそうですね。
サンシャイン水族館は屋上にあるがゆえに水量が限られているなど「制限」も多い水族館ですが、そうした部分を積極的に活用し、ビル内とは思えない広大な空間演出をされているのが印象的でした。広報の方にお話を伺うと、そうした「ウィークポイントをストロングポイントに変えていく」、それがサンシャイン水族館ならではなのだとか。
天空に広がる癒しのオアシス。命あるクラゲたちによる美の饗宴を、ぜひ体感してみてください。
施設概要
| 水族館名 |
サンシャイン水族館
|
| 営業時間 | 9：30−21：00（〜9/10） 10：00−18：00（9/11〜）※最終入場は終了1時間前 |
| 料金 | 大人（高校生以上）2,200円（7/9以降2,400円） こども（小中学生）1,200円、幼児（4才以上）700円 ※大人のみ7/9以降2,400円に変更になります。 |
| 会場 | サンシャインシティ ワールドインポートマートビル・屋上 |
| 「海月空感」特設サイト | https://sunshinecity.jp/file/aquarium/jellyfish/ |
