お気に入りのぬいぐるみと一緒に出かけ、写真を撮り、思い出を共有する——。いまや一過性のブームを超え、ひとつのカルチャーとして定着した「ぬい活」。最近では、既製品を愛でるステージからステップアップし、「世界にひとつだけのオリジナルぬいぐるみ」を自作する動きも広がり、関連書籍や特設コーナーを設ける手芸店も目立つようになってきました。
しかし、いざ自作したいと考えても、「何から始めればいいのかわからない」「そもそも不器用だし……」と二の足を踏んでしまう人も少なくないはず。
そんな人に訪れてほしいのが、2026年5月、池袋に誕生した「YASUMI LAB TOKYO」です。オリジナルのぬいぐるみストラップを作れる体験型ワークショップを毎日開催している店舗であり、準備不要で誰でも気軽に参加することができます。
「裁縫が初めての方でも、スタッフが基本から丁寧にサポートいたします」とのPR文を目にしましたが、はたして裁縫が大の苦手な筆者でも“理想の相棒”を完成させることができるのか?
期待と不安を胸に、さっそく店舗を取材してきました!
初心者の方へ向けたアドバイスとともに、ワークショップの様子をご紹介します。
※本稿は取材時点の情報です。最新の情報と異なる場合がありますのでご注意ください。
所在地:東京都豊島区池袋4-29-2 メゾン藤 102号室
※JR池袋駅西口から徒歩約10分
営業時間:【月〜金】15:00~20:00 【土・日】11:00~20:00
基本料金:4,900円(税込)
※2026年6月30日(火)まで、基本料金が3,900円になるキャンペーン中ですが、今後、料金が変更になる可能性があるとのことですので、詳細は公式予約サイトでご確認ください。
※洋服やワッペンなど、希望するオプションに応じて各100円〜300円程度が必要になります。
所用時間:1時間~1時間半(目安)
公式予約サイト:https://yasumiworks.stores.jp/reserve/Yasumi-tokyo
Instagramアカウント:https://www.instagram.com/zzzlab.tokyo
自分の物語を縫い込む、かけがえのない時間を提供する「YASUMI LAB TOKYO」
体験型ワークショップ店舗「YASUMI LAB TOKYO」を運営しているのは、名古屋に拠点を構える株式会社YASUMI WORKS。「休日をつくる」をテーマに、大人の遊び心や好奇心を起点とした体験を企画・運営している会社です。
あらゆる物事がオンラインで完結する現代において、同社が価値を置くのは、画面の向こうではなく「自らの手で何かを生み出すこと」。これまでも、イタリアンチャームやスマホケースのカスタム制作など、トレンドを取り入れた体験型ストアを展開してきました。「YASUMI LAB TOKYO」は飯田橋店、新宿店に続く東京エリア3号店であり、ぬい活時代の「相棒を作りたい」という遊び心に応える新たな取り組みだといいます。
「上手にできることより、ワクワクできること」を大切にする同社の方針により、「YASUMI LAB TOKYO」でのぬいぐるみ作りにはミシンを使用せず、あえて針と糸で縫っていく方法がとられています。
ひとりで集中して、あるいは気の合う友人や恋人、家族とともに、ひと針ひと針、自分の物語や思い出を縫い込んでいく、かけがえのない時間。
完成した相棒を写真に収めてSNSでシェアしたり、連れて歩いたりする楽しさ。
その両方を届けたいという思いが、今回の出店に繋がったとのこと。
こぢんまりした店内は、ピンクのシャンデリア風照明や輪切りレモンのようなイエローの椅子など、気分が華やぐパステルカラーで統一されています。その一角には、オプションで購入できる装飾類のコーナーが設けられており、見ているだけでワクワクが止まりません!
ニットのセーターやアルファベットのワッペン、ふわふわのしっぽ、カメラのストラップ、腕に回せる浮き輪。棚にディスプレイされているものだけでなく、小物ケースにもぎっしりパーツが詰まっているので、選ぶだけでもどんどん時間が溶けていきそうです。なお、無料のストラップも、豊富なカラーとボールチェーンorワイヤーを選択できるのが嬉しいポイント。
予約の確認後にテーブルに案内され、いざ、ぬいぐるみ作りスタートです。
【体験レポ:ステップ①】生地選び
ワークショップでは、精密な型紙を作って、ズレないように生地に写して……という、初心者にとって地味にハードルの高い作業は必要ありません。あらかじめ型が写された生地を選ぶところから始まります。
気になる型は、うさぎ(2種)、ネコ+ブタ+クマ+カエル(4種)、うさぎの顔、クマの顔、雲、月の計10種類から選べます。迷ってしまう場合は、店内に置かれた完成品を参考にできますよ。
生地は短毛のファーとカールしたファー、カラーはホワイト、イエロー、ピンク、ライトブルー、ベージュ、ブラウン、グレー、ブラックなど豊富に用意されていました。
特に分類はされていなかったため、大量の生地の山から希望の型とカラーの組み合わせを探すのに少し手間取りました。宝探しのような感覚で楽しくもありますが、この点は今後改善していくそうです。
なお、筆者は小さいうさぎの型を選びましたが、使用した型はプレオープン時のもので、正式なオープン時のものとは少しフォルムが異なるようです。あくまでワークショップの雰囲気の参考としてご覧ください。
【体験レポ:ステップ②】素体の縫い合わせ
生地を選んだら素体の縫い合わせに入ります。基本的には、3cmほどの返し口(生地の表裏をひっくり返すためのスペース)を除いて、型に沿って縫っていくだけです。
「縫い方は簡単な波縫いでも構いませんが、返し縫いをすると頑丈になるのでおすすめですよ」とスタッフさんからアドバイスをいただくものの、家庭科の授業の記憶は遥か彼方。普段はボタン付けぐらいしか裁縫をしない筆者は「返し縫い……とは……?」の状態でした。
しかし、そこは抜かりなく、玉結び、玉留めを含めた縫い方の解説図が用意されているほか、タブレットで実演動画を閲覧することも可能なので、心配無用です。いざとなれば、直接指南していただきましょう。何回か繰り返せば手さばきが身に付くはずです。
縫い始めて気づいたこととして……「布と糸のカラーを揃えればきれいに仕上がるだろう」と安易に考えていましたが、当然ながら、同色にすると縫い目の判別が難しくなるデメリットがあります。実際に縫い目を解こうとして、誤って生地を傷めてしまう場面もありました。表裏をひっくり返せば縫い目はほとんど見えなくなるので、作業のしやすさを考えるなら、布と糸のカラーに差をつけることをおすすめします。
技術が足りないぶん、なるべく丁寧に細かく縫い進め、40分ほどかけて本体の縫い合わせが完了。シンプルな工程ながら没頭できる時間でした。
【体験レポ:ステップ③】裁断~綿詰め
縫い合わせが終わったら、1cmほどの縫い代を残して生地を裁断します。カーブが急な部分は、縫い目に向かって細かく切り込みを入れるとスマートな曲線が作れるとのこと。糸に接触しないギリギリのラインを見極めながら、慎重に作業を進めました。
裁断が済んだら、返し口からゆっくり生地を表に返します。返し口が小さいと、この工程でかなり苦労するので、気持ち広めに空けておくと安心だと感じました。表にすると、いびつながらも一気にぬいぐるみらしさが出てきて気分が盛り上がります!
この段階で初めて、事前に頭頂部にストラップ用のタグが縫い付けられていたことに気づきました。まさに至れり尽くせりです。
そして、素体づくり最後の工程である「綿詰め」に突入。返し口から少しずつふわふわの綿を入れ、専用の棒を使って、耳や手などの奥まった空間から押し込んでいきます。綿の量は、ぬいぐるみを「くたくた」にしたい人、「ぷくぷく」にしたい人、それぞれの好みでOKとのこと。
筆者はここでもトラブル発生。ぷくぷくさせたいあまり、綿を押し込みすぎて足の部分の糸が切れてしまったのです……。何事も適量が肝心ですね。表からでも縫い目が目立たない直し方を教えていただき、事なきを得ました。
満足のいく立体感になったら、返し口をきれいに閉じて素体の完成です。
【体験レポ:ステップ④】オプション選び
素体が完成したら、いよいよ顔パーツや洋服などの装飾オプションを選ぶ、ハッピータイムの始まりです!
いちいちテーブルに戻らずとも、作業トレーごとオプションコーナーを巡って問題ありません。素体の上に気になるパーツを並べながら、完成イメージを掴んでいきます。なお、目のパーツは数十種類あるため、他のお客様の迷惑にならない範囲で、ケースごとテーブルに持ち帰って選ぶこともできます。
シンプルな黒い目をはじめ、四白眼の目、長いまつ毛がセクシーな目、星のハイライトが入った少女漫画風の目など、いずれも異なる愛らしさです。さらに「ボタンを目の替わりに付けても個性的でかわいいですよ」との囁きを受けながら、吟味すること数分……。地球外生命体のようなキャラクターにしたかったので、キラキラ星の入ったレッドアイに決定。あえて鼻や口をつけないことで、ミステリアスな雰囲気を演出しました。
最後に接着が必要なパーツを付けて、洋服やバッグを着せて、ストラップをくぐらせたら……とうとうぬいぐるみの完成です!
世界にひとつだけのぬいぐるみが完成!
自作のぬいぐるみを手にして、達成感と充実感でいっぱいになりました。始めは取材モードでしたが、だんだんと個人としての愛着が生まれ、オプション選びにも熱が入ってしまった自覚があります。
もちろん、型紙や素材は店舗側で用意していただいたものです。しかし、筆者は間違っても自分でぬいぐるみが作れるとは想像もしていなかったので、ひと針ひと針、綿のひと欠片まで自分が手を尽くした結果が手の中にあり、感動もひとしおです。
同行者と「上手だよ!」「歪んでいるのもまた味わい」と励まし合う時間も、非常にリラックスできるものでした。お互いに服を着せず、鼻もつけずで似通った仕上がりになったことに気づき、「記事に掲載するために差別化を図ったほうがいいのでは?」と相談。結局は好みを優先して終えたのも、振り返ってみれば良い思い出です。
店舗側の想定している作業時間は1時間~1時間半。筆者の場合は、撮影やインタビュー等の時間を含んで、入店からぬいぐるみ完成まで約1時間40分でしたので、基本的には1時間半で収まる、初心者の方でも気軽に挑戦できる作業ボリュームだと感じました。
ぬいぐるみが完成したら、最後に会計カウンターで会計を済ませます。二人とも気の赴くままにオプションを追加しましたが、いずれも追加料金500~1,000円程度で収まりましたのでご参考まで。
さっそく「ぬい活」を楽しもう!
「記念撮影をしたい」とスタッフさんに相談すると、店内のSNS映えするフォトスポットを案内していただけました。
店舗で満足するまで撮影してからも嬉しい気持ちが収まらず、相棒とともにぬい活(ぬい撮り)をするため、用のない公園で涼んだり、綺麗な風景がないかと探したり、普段の取材のときとは違う楽しい帰路になりました。特に池袋は「ぬい服」を扱う店舗が多く集まっているため、ワークショップの帰りに立ち寄るもの面白そうです。
なぜ、ぬい活に心を奪われる人が増えているのかを考えてみると――そこには、「お気に入りの相棒に、素敵な景色を見せてあげたい」という純粋な愛情はもちろんですが、同時に「世界の切り取り方に、自分らしさを宿せる楽しさ」があるからだと感じています。
旅先の美しい風景や美味しそうな料理。スマホを向ければ誰でも綺麗な写真が撮れる時代だからこそ、自撮りをしない筆者のフォルダには、どこか「誰が撮っても同じような写真」が並びがちでした。綺麗だけれど、自分の記憶としての手応えが少し薄い――そんな感覚です。
しかし、そこにちょこんとぬいぐるみを添えるだけで、一気に「私の世界」へと変わります。「私がこの子と一緒に、この景色を見て、こう感じた」という目線が、1枚の写真に温かみとして写り込むのです。自分を主役にするのは気恥ずかしくても、ぬいぐるみという「自分がそこにいた」証明をしてくれる相棒がいることで、何気ない日常が特別なロケーションに早変わりする。それこそが、ぬい活の魅力なのではないでしょうか。
既製品ではない「世界にひとつだけのぬいぐるみ」を、初心者かどうかに関係なく、誰でも気軽に作れる「YASUMI LAB TOKYO」。制作時間そのものが素敵な思い出になる点も非常に魅力的な同店に、ぜひ一度、足を運んでみてはいかがでしょうか。
所在地:東京都豊島区池袋4-29-2 メゾン藤 102号室
※JR池袋駅西口から徒歩約10分
営業時間:【月〜金】15:00~20:00 【土・日】11:00~20:00
基本料金:4,900円(税込)
※2026年6月30日(火)まで、基本料金が3,900円になるキャンペーン中ですが、今後、料金が変更になる可能性があるとのことですので、詳細は公式予約サイトでご確認ください。
※洋服やワッペンなど、希望するオプションに応じて各100円〜300円程度が必要になります。
所用時間:1時間~1時間半(目安)
公式予約サイト:https://yasumiworks.stores.jp/reserve/Yasumi-tokyo
Instagramアカウント:https://www.instagram.com/zzzlab.tokyo
※本稿は取材時点の情報です。最新の情報と異なる場合がありますのでご注意ください。
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