4月13日(金)午後2時より、南池袋公園東側の「豊島区空襲犠牲者哀悼の碑」前にて、城北大空襲の犠牲者を悼み平和を祈る集い「4・13根津山小さな追悼会」が開催されました。
城北大空襲は、昭和20年4月13日深夜から翌14日未明に東京城北部一帯を襲った空襲。豊島区で死者778人、全焼家屋34,000戸、被災者161,661人(当時の区の人口の7割)もの被害をもたらしました。池袋東口グリーン大通り周辺は当時「根津山」と呼ばれ、その一角(現・南池袋公園)には大勢の犠牲者がトラックで運ばれ、仮埋葬されたといいます。
「4・13根津山小さな追悼会」は、そうした名も知れずに葬られた人々への鎮魂と平和への祈りをささげようと、城北大空襲50周年となる平成7年に、地元の方々の尽力により発足。毎年4月13日に追悼会を開催しており、今年で24回目を迎えます。
式次第は、開会のことば・ごあいさつ・黙祷・鎮魂のことば・朗読(ききみみずくの会)・斉唱・閉会のことば、献花という流れ。ことばやあいさつには、哀悼の意と平和への深く熱い思いが込められます。
今年は雲一つない晴天の中、多くの人々が集い、哀悼の意を捧げました。追悼会に参加した城北大空襲を経験された方は「当時は毎日空襲警報が鳴っていて、恐怖で眠れない日々だった。二度とこのようなことが起こらないことを願い、今年も参加した」と話しています。被災者の体験談や空襲で亡くなった人に関する証言をまとめた被災証言集第三集が発行されています。
豊島区立郷土資料館では7月8日まで、寄贈された城北大空襲後に撮影された写真などを展示した「第1回収蔵資料展」が開催されている。
「4・13 根津山小さな追悼会実行委員会」ホームページ:
http://com-support.co.jp/nezuyama-tsuito/index.html