【体験レポ】サンシャイン60展望台が「てんぼうパーク」としてリニューアルオープン!緑に囲まれた空の公園で憩いの時間を過ごす

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東京・池袋にあるサンシャイン60展望台が約半年間の休業期間を経て、2023年4月18日(火)に「サンシャイン60展望台 てんぼうパーク」(以下「てんぼうパーク」)としてリニューアルオープンしました。

リニューアル前の「SKY CIRCUS サンシャイン60展望台」時代はVR体験やフォトジェニックな空間演出など「遊び」や「映え」の要素が強かった同施設が一転、緑あふれる憩いの空間へガラリと雰囲気を変えています。報道内覧会に足を運んできましたので、施設内の様子やここでしか味わえないグルメ情報などをレポートします。

 

「てんぼうパーク」

「てんぼうパーク」

 

新たな眺望体験を提供する空の公園「てんぼうパーク」

 

1978年、大型複合施設「サンシャインシティ」のアミューズメント機能の一つとして、当時東洋一の高さを誇った超高層ビル「サンシャイン60」の最上階(海抜251m)で開業したサンシャイン60展望台。

2016年には開業以来初となるリニューアルが実施され、「見るだけの展望台」からVRやフォトジェニックな空間演出などのコンテンツを備えた「体験する展望台」に変身。眺望+αの魅力を発信して話題を集めていました。

そして、2023年にサンシャインシティ開業45周年を迎えるにあたり、再度リニューアルを実施し、このたび「てんぼうパーク」が誕生しました。

4つの公園を核にしたまちづくりを進めている豊島区内の“芝生のある気持ちのいい公園”に発想を得たそうで、施設のテーマは「365日、公園びより。」、 コンセプトは「新たな眺望体験を提供する空の公園」。何度でも訪れたくなる、居心地のいい開放感あふれる池袋の「5つめの公園」を目指して設計されたとのことです。

 

エレベーターホール

エレベーターホール

 

「てんぼうパーク」には、サンシャインシティ専門店街アルパの地下1階から、星空の照明に彩られた「シャイニングエレベーター」で昇ります。約35秒という速さで60階に到着すると、木々に囲まれた木漏れ日の差す公園をイメージした美しいエレベーターホールが目を楽しませてくれました。

 

アートウォール

アートウォール

 

受付を済ませてエントランスへ。そこにはイラストレーター・米村和倫さんによるアートウォールが設置されていました。アートウォールは館内マップになっていて、館内での過ごし方や「てんぼうパーク」から見える景色をイラストで紹介しています。

360度の大パノラマが広がる「てんぼうパーク」では、東京スカイツリーや東京タワー、新宿の超高層ビル群はもちろん、晴れた日には丹沢山麗の上にそびえ立つ富士山や筑波山、日光連山なども見えるとのことで、さっそくワクワクとした気分に。

 

フォトスポットの窓

フォトスポット

 

アートウォールのそばにはモザイクミラーに囲まれた窓があり、フォトスポットとして活躍します。

この窓は「SKY CIRCUS サンシャイン60展望台」時代からあったもので、モザイク状のミラーに外と中の景色が上下左右反転して写り込んだ写真が撮れるというもの。とくに夜の時間帯は夜景が写り込んで美しい仕上がりになるため、記念撮影にピッタリです。

 

雲の中を歩いていくようなイメージの通路。

雲の中を歩いていくようなイメージの通路。

 

雲をモチーフにした通路を進むと、いよいよ「てんぼうパーク」のメインエリアである「てんぼうの丘」が見えてきます。
 

人工芝で座ったり、ネットで寝転んだり。思い思いの時間を過ごせる「てんぼうの丘」エリア

 

「てんぼうの丘」エリア

「てんぼうの丘」エリア

 

新宿の高層ビルなどの都心の景色が広がる南面のエリア「てんぼうの丘」には、季節を取り入れた植栽や人工芝といった緑に彩られた空間が広がっています。まさに「空の公園」ですね! ここが超高層ビルの60階だということを忘れてしまいそうです。

鏡張りになっている天井や壁面は、抜け感や開放感を演出するだけでなく、写真を撮ったときの反射の面白さを体感してもらうために設置したもの、とのこと。

 

「てんぼうの丘」の植栽は季節ごとに種類が変わるそう。

「てんぼうの丘」の植栽は季節ごとに種類が変わるそう。

 

以前のように立ったまま景色を鑑賞するだけでなく、人工芝やネットで寝転んだり、ブランコのようなベンチや高さの異なるクッションに座ったりと、さまざまな視点から自由に眺望や刻一刻と変化する空の風景を体験できる点が、リニューアル後の大きな特徴となっています。

 

「てんぼうの丘」にはさまざまな椅子が用意されています。

「てんぼうの丘」にはさまざまな椅子が用意されています。

こちらのブランコ型の椅子では、まるで街を見下ろしながら空中でブランコをこぐような楽しい気分になれました。

こちらの椅子では、まるで街を見下ろしながら空中でブランコをこぐような楽しい気分になれました。

ネットのような椅子。こちらも寝転んでOK!

ネットのような椅子。こちらも寝転んでOK!

ひな壇状になっているクッションソファー。

ひな壇状になっているクッションソファー。

実際に人工芝に座ってみたときの景色の見え方。気持ちのよい陽気で、このまま眠ってしまいたくなりました。

実際に人工芝に座ってみたときの景色の見え方。気持ちのよい陽気で、このまま眠ってしまいたくなりました。

 

平日のランチタイム(11:30〜14:00)限定にはなりますが、一部エリアでは食べ物やソフトドリンク類を持ち込み可能。(※カップラーメンやお酒類はNGとのこと)

レジャーシートも無料で借りられるそうです。雨の日にもピクニック気分が味わえるのは魅力的ですね。

なお、昼は爽やかでフレッシュな香りのアロマと、鳥のさえずりなど自然を感じるBGMで空間を演出していますが、夜はアロマを上品な花の香りのするものに変え、BGMも大人な雰囲気になるとか。さらに夜景を損なわない光の演出も取り入れるとのことで、昼とはまた異なる体験ができそうです。

 

「てんぼうの丘」夜の様子(イメージ)

「てんぼうの丘」夜の様子(イメージ)

「てんぼうの丘」夜の様子(イメージ)

「てんぼうの丘」夜の様子(イメージ)

本物の焚火のようなオブジェを囲んだテーブル。夜はここで炎の揺らぎに癒されながらお酒と夜景を眺めたい……。

本物の焚火のようなオブジェを囲んだテーブル。夜はここで炎の揺らぎに癒されながらお酒と夜景を眺めたい……。

 

ちょっとしたエンタメ要素として、「てんぼうの丘」の柱や壁などには、トンボや鳥など生き物のマークが15種類こっそり隠されています。お子さんとどちらが先に見つけられるか競争してみる、なんて遊び方もできますね。

 

ハイハイスペース

ハイハイスペース

 

また、「てんぼうの丘」には生き物をモチーフにしたキッズファニチャーや、絵本や知育玩具を備えたハイハイスペース(18か月未満のお子様専用)、授乳用個室、ベビーシート、調乳用温水器、電子レンジなどを備えたベビールームを設置。さらに、後述する「てんぼうパークCAFE」ではオーガニック離乳食の販売も行っているため、小さなお子様連れでも安心して足を運べそうです。

 

ベビールーム

ベビールーム

 

絶景を眺めながらオリジナルグルメを味わう「てんぼうパークCAFE」

 

白を基調とした生活感のあるデザインの「てんぼうパークCAFE」

白を基調とした生活感のあるデザインの「てんぼうパークCAFE」

 

「てんぼうパーク」に併設するカフェ「てんぼうパークCAFE」では、ここでしか味わうことのできないオリジナルのフードメニューやドリンク、お酒類などを販売しているので要チェック。一部座席にはWi-Fiや電源も備わっているため、絶景を眺めながらデスクワークすることも可能です。

 

「てんぼうパークCAFE」の座席

「てんぼうパークCAFE」の座席

窓際の座席に電源が備わっていました

窓際の座席に電源が備わっていました。

「てんぼうパークCAFE」メニュー表

「てんぼうパークCAFE」メニュー表

 

一部のフードとドリンクを実食してみましたのでご紹介します。(価格はすべて税込)

 

「3色ご飯のてんくうチキンカレー」

「3色ご飯のてんくうチキンカレー」

 

「3色ご飯のてんくうチキンカレー」(850円)

玉ねぎをじっくり煮込んで作ったグルテンフリーの本格的スパイスカレー。白米、ターメリックライス、黒米と3種類のご飯が使用され、味変が楽しめるのが特徴です。スパイスの存在感はしっかりありますが辛みはそれほどでもなく、万人受けしそうな仕上がり。ゴロッとした大きなチキンはかむとプリプリ食感で、非常に満足感がありました。

 

「ハニーチキンバインミー」

「ハニーチキンバインミー」

 

「ハニーチキンバインミー」(850円)

外はカリッと、中はモチッとした特製バインミーパンに、ハチミツを塗って焼き上げたジューシーな鶏肉、なますにされた大根やニンジン、きゅうり、パクチーなどのシャキシャキ野菜、ベトナム調味料のヌクマムとハニーマスタードソース、レバーマヨネーズパテが挟まっています。ハチミツのやさしい甘さが後を引く、こちらも食べ応えのあるフードでした。

 

「てんくうスムージー」

「てんくうスムージー」

 

「てんくうスムージー」(800円)

青空に広がる雲と虹をイメージした青いスムージー。こう見えてバナナ味というのが面白いです。糖度が高く濃厚なバナナをベースに、スーパーフードのスピルリナで青空を表現しているとのこと。雲に見立てたホイップクリームがボリューミーで、スイーツ感覚でいただけました。カラフルなおいり(あられの一種)が写真映えするので、「てんぼうパーク」記念に注文するならこちらがおすすめです。

 

「月光ソーダレモネード」

「月光ソーダレモネード」

 

「月光ソーダレモネード」(650円)

紫色のバタフライピーティーで夜空を、オレンジのゼリーで月を表現した幻想的なドリンク。ソーダレモネードにハチミツ漬けのレモン果皮を加えています。スッキリ爽やかにいただけるので、これからの季節にピッタリ。

 

「てんぼうの丘ラテ」

「てんぼうの丘ラテ」

 

「てんぼうの丘ラテ」(730円)

「てんぼうの丘」の芝生をイメージした抹茶ラテ。中には黒蜜とわらび餅が入っています。苦みはほぼなく、抹茶のうまみを楽しみつつコクのある黒蜜をしっかり混ぜて飲んでみると、ホッと息がこぼれるような心地よい甘みに癒されました。

 

 

シックな雰囲気のイベントスペースや、展望台から撮影された美しい写真のギャラリー展示も

 

イベントスペース

イベントスペース

 

「てんぼうの丘」エリアの反対側、筑波山や埼玉方面の景色が広がる北面のエリアには「イベントスペース」があり、シックな装いの空間となっていました。

国際アート・カルチャー都市構想を掲げる豊島区・池袋で、キャラクターイベントやアート 展示など幅広いイベントを開催予定とのこと。イベントが開催されていない場合はアートファニチャーが設置されているので、雄大な筑波山や日光連山をゆっくり楽しめます。

なお、イベントスペースは一般の貸し切りOK。展示会やパーティー(ケータリング可)などで利用できるそうです。「てんぼうパーク」の公式サイトで順次案内予定とのことですので、興味のある方はそちらをご確認ください。

 

フォトギャラリー

フォトギャラリー

 

「てんぼうパーク」の通路部分では「365日、てんぼうびより。」と題したフォトギャラリーを年間を通して展開中。朝・昼・夕・夜と異なった時間帯で変化する空模様や、雨や雷など天気のよくない日の空の楽しみ方、さらに皆既月食やダイヤモンド富士など珍しい光景まで、展望台から撮影された美しい写真で紹介していますので、こちらもぜひチェックしてみてください。

 

取材日はやや曇っていましたが、展望台の四方に設置された窓からはさまざまな東京の景色が一望できました。

取材日はやや曇っていましたが、展望台の四方に設置された窓からはさまざまな東京の景色が一望でき、いい息抜きになりました。

 

「新たな眺望体験を提供する空の公園」としてオープンした「てんぼうパーク」。派手なコンテンツはありませんが、何度でも訪れたくなるような、ゆったりとした時間が流れる憩いの空間でした。季節ごとに移り変わる美しい眺望を、ぜひ芝生でのびのび寛ぎながら鑑賞してみてはいかがでしょうか。

 

 

■「サンシャイン60展望台 てんぼうパーク」概要

オープン日 2023年4月18日(火)
営業時間 11:00~21:00
※最終入場は終了1時間前
※時期や特別営業時などにより変更する場合があります。
場所 東京都豊島区東池袋3-1 サンシャインシティ サンシャイン60ビル・60F
入場料 ・大人(高校生以上)平日700円、土日祝900円
・こども(小・中学生) 平日500円、土日祝600円
・小学生未満 無料 ※団体入場の際は有料※時期や特別営業時などにより料金が変動します。
※事前に日時指定WEBチケットを購入できるほか、当日でも現地でチケットを購入できます。詳しくは公式サイトでご確認ください。
公式サイト https://sunshinecity.jp/observatory/

 

※本記事の内容は取材時点(2023/4/11)のものです。最新の情報と異なる場合がありますので、詳細は公式サイトをご確認ください。
※価格はすべて税込表記です。

 

 

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