【IKEBUKURO新店レポート第8弾】
日本初の“日本酒アイスクリーム専門店”として話題を集めている「SAKEICE(サケアイス)」が2022年2月、西池袋に実店舗をオープンしました!
今回、ココシルでは普段日本酒を飲まない人でもハマると噂の「SAKEICE」を取材。店舗の様子や池袋でしか食べられないオリジナルメニューを、実食レビューを交えてレポートします。
立教大学キャンパスの隣「味の10番街」にオープン!「SAKEICE 池袋店」に行ってみた
「SAKEICE 池袋店」がオープンしたのは西池袋3丁目。立教大学キャンパスと西池袋公園の間にある「味の10番街」の一画です。JR池袋駅からは、地下通路でC3出口を出て徒歩2分ほどの場所にあります。
マンションの1階+地下を利用した飲食テナント「味の10番街」では複数の飲食店が軒を連ねていますが、建物の正面から見て左端の地下に「SAKEICE 池袋店」が入っています。
入り口がわかりづらいですが、お店の立て看板が置かれているのでそれを目印にしてみてください。
テラス席や、店内に見えるテーブルがアイスを食べる際に使用できます。もし混んでいる場合は隣が西池袋公園なので、そちらに移動してもいいですね。
入店して目の前にあるショーケースでは、日本酒アイスとノンアルコールアイスが合わせて10種類並んでいました。店舗で作ったフレッシュなアイスをスクープしてもらい、イートイン形式で楽しめます。
店舗メニューのフレーバーが楽しめるのは池袋だけ!
アイスはフレーバーに関わらず、
・シングル(1個) 540円(税込)
・ダブル(2個) 756円(税込)
・トリプル(3個) 972円(税込)
という価格設定。
販売されていたアイスは以下の10種類です。
【アルコール入り】
・日本酒アイス (アルコール度数4%)
・男山アイス (アルコール度数4%)
・紀土 無量山 (アルコール度数4%)
・吾妻嶺 地梅酒 (アルコール度数3%)
・月の桂 にごり酒 (アルコール度数4%)
・富久長 純米ゆずレモン酒 (アルコール度数3%)
・SEVEN SEAS (アルコール度数3%)
・日本酒アイス チョコレート (アルコール度数4%)
※「日本酒アイス」「日本酒アイス チョコレート」には淡麗ですっきりした普通酒を使用しているそうです。
【ノンアルコール】
・はちみつバニラ
・ベリーローズ
「SAKEICE」のアイスはネット通販でも購入することができますが、実は店舗メニューとはフレーバーの顔ぶれがかなり違うんです。通販は6種類なのに対し、店舗メニューは10種類と数も多いです。(※2022年2月時点)
比べてみると、通販のカップアイスは基本的に同じ「日本酒アイス」でチョコレート、柚子、抹茶、紫あまざけなど味のバリエーションを出しているのに対し、店舗メニューは日本酒の銘柄でバリエーションを出しているという違いに気づきます。
ラインナップの違いについて「SAKEICE」のディレクターである丹波さんにうかがうと、「大ロットでの生産が必要な通販用のカップアイスと違い、池袋店では店内で小ロットからアイスを作れるため、さまざまな日本酒の酒造とコラボしたフレーバーを提供することが可能なんです」とのこと。
「SAKEICE」は以前、浅草や渋谷などにもイートイン形式の店舗を出してきましたが、季節ごとに新しいフレーバーを開発し、これまで40件以上の酒蔵とコラボしてきたそう。ちなみに池袋店で販売されている10種類のうち、「日本酒アイス」と「男山アイス」以外はすべて期間限定フレーバーだそうです。
2022年2月時点で実店舗は池袋店のみなので、店舗メニューのほとんどは池袋でしか食べられない、とても貴重なフレーバーということになります! お近くにお住みの日本酒ファンの皆さんは足を運んでみないともったいないかも?
6種類のフレーバーを実食!「SAKEICE」の日本酒アイスは酔う?酔わない?
「SAKEICE」のアイスクリームは、これまであった酒粕入りのアイスクリームや微量のアルコール分(1%未満)を含んだアイスクリームとは一線を画す存在。酒粕などは一切使わず、そのままの日本酒をたっぷり使って高アルコール度数の大人な味わいを実現しています。
先ほども紹介したように、そのアルコール度数は約3~4%! ちょっとした缶チューハイくらいの度数がありますが、「酔う? 酔わない?」「どのくらい日本酒の味を感じるの?」と疑問に感じる人もいるかと思いますので、実際にいくつかアイスを食べてみました!
ちなみに、「日本酒アイス チョコレート」以外の日本酒が使われているフレーバーはすべてベースがミルクアイスですので、色合いにほとんど差はありません。
今回購入したのは6種類。(ダブルを3セット購入しました)
まずは1番人気の商品だという王道の「日本酒アイス」をいただきました。「淡麗ですっきりとした味わい」の日本酒が使われているそうですが……?
口当たりは非常になめらか。最初にミルクアイスの甘みが来ますが、すぐに日本酒特有のふくよかな香りが鼻を抜けます。「日本酒がほんのり~」というレベルではなく、酒精感強めでガツッとした芳醇な味わいに驚き。ミルクアイス自体はクリーミーでコク深いのですが、日本酒の旨味をしっかり堪能できるように濃厚過ぎないのがいい塩梅。わりとさっぱりしています。
実は筆者、お酒はそこそこ飲めるクチですが日本酒の風味が苦手で敬遠していました。しかし、こちらは日本酒が前面に押し出されているのに問題ない、どころかとってもおいしくいただけて不思議。筆者が苦手とする日本酒の尖った特徴を、ミルクアイスがいい具合にまろやかにしているのでしょう。
衝撃的なおいしさで食べながら「えっ……!? ウマッ……!」と震えました。
日本酒がたっぷり使われているため、溶けるのがけっこう早いのですが、液状になったアイスはアイスというより「日本酒のミルク割り」という印象で、もはやスイーツかどうかも曖昧に。食後のデザート……というか晩酌にはこれ1つあればOKかもしれません。
続けて「日本酒アイス チョコレート」をぱくり。こちらもおいしい~! チョコレートの風味が強いので、スタンダードな「日本酒アイス」より日本酒の存在感は控えめでした。甘すぎずリッチな仕上がりです。
3個目の「富久長(ふくちょう) 純米ゆずレモン酒」は、広島・今田酒造本店の同名商品を使用しています。純米酒ベースのリキュールですね。ゆずとレモンの香りが大変高いため、お酒が入っていることを忘れそうなくらい、食べ比べたアイスのなかでは一番アルコール感が薄かったです。日本酒に馴染みのない人はここから食べ始めてもよさそう!
ゆずの苦味とレモンの酸味が前面にあり、うっすら奥のほうにはちみつの甘みもある感じ。とても清涼感のある味わいでした。
4個目に選んだアイスは「吾妻嶺(あずまみね) 地梅酒」。岩手・吾妻嶺酒造店が秘伝のレシピで漬け込んだ梅酒を使用しています。ミルクアイスと梅の組み合わせはまったく味の想像がつきませんでしたが、まさに新感覚の味わい。クセがあるので「珍しいアイスが食べたい」という人はこれを食べれば間違いなさそう。
梅酒の風味はやわらかく酸っぱさもほどほど。爽やかですがまるい口当たりです。個人的に梅酒が好物なので瞬く間に食べきっちゃいました。梅酒好きさんはぜひ!
5個目は丹波さんのお気に入りだという、和歌山・平和酒造の「紀土(きっど) 無量山 純米吟醸」を使用したアイス「紀土 無量山」をチョイスしました。
「使用している日本酒はになったこともあるなど、非常においしいお酒です。その特徴であるメロンのようなフルーティーな日本酒の香りを、しっかりと楽しめるアイスとなっています」と丹波さん。
食べてみると本当にメロンのような甘く華やかな香りが……! かなりフルーティーで深みのある旨味があり、こちらも食べやすいフレーバーでした。
最後に食べたのはノンアルコールの「ベリーローズ」です。日本酒アイス専門店のノンアルコールアイスということで、大変失礼ながらおまけ程度の扱いなのかなと思いきや、これがガツンと濃い味わいで大変おいしい!
ゴージャスなローズの香りが優雅なティータイムに合いそう。もったりした舌触りで、ベリーの酸味と甘味のバランスが絶妙です。これを目当てに「SAKEICE」を訪れるのも全然アリですよ。
溶けてきて「紀土 無量山」と混じると、カクテルのような雰囲気も楽しめたので日本酒アイス+ノンアルコールアイスのダブルがかなりおすすめです!
6種類食べてみて、筆者は酔っぱらったとまでは行きませんでしたが、体が温まってきて少し陽気な心地にはなりました。丹波さんによれば、「お酒に弱い方のなかにはダブルが全部食べられないという方もいらっしゃるようです」とのこと。ご自身のキャパを把握のうえで食べる量を調整してみてくださいね。
「今後も新しいフレーバーが続々登場します!」――「SAKEICE」のディレクターにインタビュー
こんなに日本酒をおいしく味わえる食べ物があったなんて……! と感動しきり。日本酒アイスについてもっと知りたくなったので、ディレクターの丹波さんに気になったことをまとめて質問してみました。
――日本酒アイスを作ろうと思ったきっかけを教えてください。
丹波さん:「SAKEICE」を運営している株式会社えだまめは、冷凍食品のコンサルティングを主な業務としています。会社のミッションとして「冷凍技術で日本の美味しいものを世界に届けていきたい」と考えていました。
たまたま当社の社員が「アイスに日本酒をかけて食べるとおいしい!」という記事をネットで見つけて試してみたところ、その意外なおいしさに驚きました。「アイスにお酒を練り込んだらもっとおいしくなるのでは?」と考え、いろんなお酒で試作を始めたのがきっかけです。
――商品開発のこだわりや、「こんなところに苦労した」というポイントがありましたら教えてください。
丹波さん:開発でこだわったのは「日本酒の繊細な香りや味わいをいかにアイスクリームで表現するか」です。
アイスクリーム中の日本酒の配合が多すぎると、アイスとして固まりにくく、逆に日本酒の配合が少なすぎると、それぞれの日本酒の美味しさやアルコールのキレなどが感じられません。「日本酒のおいしさ」と「アイスクリームのおいしさ」のベストなバランスを探るため、レシピ、日本酒の銘柄、アルコール度数、製造方法などを変えて100回以上試作を繰り返しました。
結果として、アイス全体の25%前後の量の日本酒を練り込んだ、アルコール度数3~4%というこれまでにないアイスが出来上がりました。
――日本酒の銘柄はどのように選んでいるのでしょうか?
丹波さん:食品は凍った状態で食べると味や香りが感じられにくくなります。そのため、アイスクリームに練り込むのに向いているのは、お酒自体の香りや味わいが特徴的な日本酒といえます。
ただ、「SAKEICE」はそれぞれのお酒が持つ特徴をうまく活かせるようなレシピ作りを心がけていますので、商品開発で銘柄を限定してしまうことはありません。さまざまなご縁で知り合った酒蔵さんと積極的にコラボを進めています。
――テイクアウトは可能ですか?
丹波さん:おうちでSAKEICEを楽しみたい方には、通販商品をご案内しております。池袋店からのテイクアウトは現在対応を進めておりますので、発表をお待ちいただければ幸いです。
――最後に一言お願いします。
丹波さん:日本酒は、若年層だとまだまだ飲む方が少ないのが現状です。ですが「SAKEICE」にいらっしゃるお客様は、実は20~30代の女性が中心なんです。アイスを通じて日本酒の魅力に触れ、なかには「SAKEICE」のアイスから日本酒に興味持って、購入していただくこともあるというお話を聞いて大変うれしく感じています。
もっと多くの方々に日本酒の魅力を知っていただけるよう、今後も全国のおいしい日本酒をアイスでお届けいたします。池袋店・通販ともに新しいフレーバーが続々登場しますので、ぜひSNS等をフォローしてチェックしてみてください!
以上、「SAKEICE池袋店」の取材レポートでした。ここから日本酒にハマる人がいるのも納得のおいしさでしたので、日本酒好きさんに限らず、ぜひ皆さん足を運んでみてくださいね。
※「SAKEICE」の日本酒アイスは、20歳未満の方、妊娠中・授乳中の方、自動車・バイク・自転車等を運転される予定のある方、アルコールに弱い方などは喫食を控えてください。
■SAKEICE池袋店 概要
所在地 | 東京都豊島区西池袋3丁目33-17 東武西池袋サンライトマンション半地下1F |
営業時間 | 11:00~20:00 |
定休日 | 年中無休 |
公式サイト | https://sakeice.jp |
https://www.instagram.com/sakeice_japan/ | |
https://twitter.com/sakeice_japan |
※本記事の内容は掲載日(2022/3/3)時点のものです。定休日や営業時間など、最新の情報は公式サイト等をご確認ください。
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