【体験レポート】店員に話しかけられたら即アウト!新感覚アパレルショップ「esc」が池袋PARCOに期間限定オープン

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いかに店員の接近を避けながら買い物ができるかに挑む、新感覚のアトラクション型アパレルショップ「esc(エスケープ)」が池袋PARCOにオープンしています。開催期間は2025年08月22日(金)から9月7日(日)まで。完全予約制です。

オープン初日に取材しましたので、アトラクションの流れや店内の様子について、軽微なネタバレを含みつつご紹介します。
 

※本稿の内容は取材時点のものです。最新の情報と異なる場合がありますので、詳細はesc公式サイト等でご確認ください。

 


■話しかけられたら即退店服屋「esc(エスケープ)」概要
会期:2025年8月22日(金)~9月7日(日)11:00~21:00
 ※最終日は17:45最終入店(予定)
場所:池袋PARCO本館B2F イベントスペース
入店料:1枠あたり 平日3,300円 / 土日祝5,500円(税込)
 ※1枠3名まで(3名での来店が推奨されています)
 ※各時間帯貸し切り(相席はなし)
 ※入店料とは別に、1名につき1点以上かつ1,100円(税込)以上の商品購入が必要です。
入店チケットはESCAPE.IDで販売:https://escape.id/org/tokiqil/event/esc_dont/
esc公式サイト:https://dont.tokiqil.com/

※内容は事前の告知なく変更となる場合があります。


 

得がたい商品だからこそ愛着がわく――大人気の謎解き専門アパレルブランド「トキキル」とPARCO GAMESがプロデュースするesc

 

謎を解かなければ買えない“暗号服”を扱うミステリアスなアパレルブランド「トキキル」とパルコのゲームレーベル「PARCO GAMES」が共同で手掛けるescは、「服屋で店員に話しかけられるのが苦手」という消費者心理をアイデア元にした“話しかけられたら即退店服屋”です。

 

池袋PARCO本館B2F esc外観/左の異形の人物は同店の“店長”

池袋PARCO本館B2F esc外観/左の異形の人物は同店の“店長”。

 

「この世界の買い物は、あまりにも簡単すぎる。ワンクリックで決済し、翌日には玄関に積み上がる段ボールの山。便利だ。だが……退屈だ。お買い物という行為は、本来、あなたが何を必要とし、何を大切にし、何を諦められないのかを心の奥底で問う儀式。迷い、悩み、ためらい、そして決断し、カートに入れる。その一瞬に宿る熱、その選択の震えこそが、価値なのだ」――とは、買い物という行為に強い思想をもつ“店長”の言葉。

店長の語るように、本アトラクション企画の背景には、「あらゆる物が簡単に買える時代だからこそ、困難を乗り越えて手に入れた物には深い愛着が沸くはず。その代えがたい体験から、買い物への向き合い方をほんの少し見直してみてほしい」という想いがあるといいます。だからこそ、escのオリジナルグッズは他店や通販で販売されません。アトラクションをクリアした者のみが得られる、ある意味でトロフィーの扱いになっています。

 

escオリジナルグッズの一例

escオリジナルグッズの一例

 

アトラクションは1枠につき1~3名での参加が可能です。時間制限の中、店員を避けながらアパレル、ファッション雑貨、ボードゲーム、謎解きグッズなどの商品を買い物カゴに入れて購入を目指す。合計3ステージあり、誰か1名でも店員に話しかけられたら即終了・即退店、というのが概要です。

ファイナルステージ終了時まで滞在できたら全商品が10%offで購入できるほか、指定のミッションをクリアすると新たな買い物の選択肢や特殊なミッションが解禁されるなど、計画性、判断力、チームワークなどさまざまな技量が問われる仕様になっているのがポイント。店内のレイアウトや商品はランダムで変更されるので、リピーターでも新鮮な気持ちで挑戦できるでしょう。

目安として、入店前の説明と準備で約20分、入店時間最大5分、購入時間約10分を含め、総所要時間は50分前後になるとのこと。

なお、基本的には退店時にカゴに入っていた商品のみ購入可能です。ミッションクリアを優先した商品選びが基本軸となりますが、カゴに入れた商品すべてを購入する必要はないため、その点は心配いりません。

 

お買い物方法

お買い物方法

 

esc入店レポート!楽しむためのコツや注意点について

 

実際に取材班もescのアトラクションを体験させていただけることになり、謎解き系・脱出系のイベント初心者2名で向かいました。

店舗に着くと、まず受付で強制退店の条件等が書かれた同意書への記入が求められました。続けて、店長の“買い物愛”を感じるメッセージから始まる、アトラクションの遊び方の解説動画を視聴します。遊び方について不明点があれば、この後にスタッフの方に質問もできました。

 

遊び方の解説動画

遊び方の解説動画

 

遊び方は紙でも確認可能。

遊び方は紙でも確認できる。

 

待機時間には大まかな店内マップが確認できるので、事前に公式サイトで取扱商品のカタログをチェックし、欲しい商品がどの位置にあるか把握しておくと探す手間が省けるでしょう。

 

店内マップ

店内マップ

 

escの面白いところは、アトラクション開始前に、ほかのプレイヤーの挑戦の様子をステージ2まで覗き見て情報を得られる点です。特に店員がどのようなルート、どのような挙動で店内を巡回するのかは下調べ必須。パターンを見抜くことでミッションを有利に進めていけます。

 

他のプレイヤーの姿から攻略のヒントを探られる。

他のプレイヤーの姿から攻略のヒントを探ることができる。

 

作戦会議エリアで最後のミーティング時間が設けられた後、いよいよアトラクションがスタート。手荷物は入店してすぐ側にあるケースに入れられます。

 

ミッションは店内のモニターで指示。

ミッションは店内のモニターで指示される。

 

ミッションの様子

ミッションの様子

 

解き放たれる店員

解き放たれた店員

 

ステージ1は準備運動的な易しいミッションで、欲しい商品を物色する余裕もありました。ステージ2に移ると、ここからが本番とばかりに、人間味を感じないアンドロイドのような店員がじわじわと接近。不気味に点滅する照明、不協和音のサウンド、ステージ終了までのカウントダウンを告げる機械音声等の演出も相まって、否応なく焦燥感と没入感が高まっていきます。

 

淡々と迫ってくる様子が恐ろしい。

淡々と迫ってくる様子が恐ろしかった。

 

ファイナルステージになると店員が常時“積極接客モード”に突入。焦るあまり、与えられたミッションの文章を読み違えるという痛恨のミスも……。全ミッションクリアとはいきませんでしたが、新感覚ショッピングの醍醐味は十分に堪能できました。

 

詳細は伏せますが、とにかく観察することが肝心。アイテムの一つ一つ、些細な違和感を見逃さないことがミッションクリアの鍵になります。

また、プレイ中に意外と忘れそうなのが、「各ステージのミッションがクリアできなくても、店員から話しかけられなければアトラクションは続行する」ということ。取材班はなかなかミッションがクリアできず、終盤はうっかり諦めモードに入ってしまいました。これから挑戦を予定されている皆さんは、ぜひ焦らず買い物を続けてください。

 

買い物カゴに放り込めた戦利品たち

買い物カゴに入れられた戦利品たち。

 

終わってみると、初心者でも手軽に参加しやすく、頑張ればファイナルステージまで進めそうな難易度という印象でした。
初めからミッションコンプリートを目指すのもよし、欲しい服の購入に軸足を置くのもよし。escの開催は9月7日(日)までとなっています。すでに予約で埋まっている日もありますので、興味のある方は早めのチェックをおすすめします。

 

入店チケットはESCAPE.IDで販売:https://escape.id/org/tokiqil/event/esc_dont/
esc公式サイト:https://dont.tokiqil.com/

 

 

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