
大規模改装中の西武池袋本店では、地下食品フロア「デパチカ」が2025年9月17日を皮切りに順次リニューアルオープン!
百貨店初出店11ショップを含む41のショップが新たに仲間入りし、181ショップからなる日本最大級のデパチカが復活します。
9月17日にオープンしたのは、地下1階のスイーツ&ギフトフロアです。先立って報道関係者と特別招待客が内覧会に招かれましたので、注目の新ブランドや、池袋の新名物となりそうな限定スイーツを中心にご紹介します。
※価格はすべて税込みです。
※本稿の内容は取材時点のものです。最新の情報とは異なる場合があります。
旬のフルーツやこだわり素材を使った「生ケーキ」が充実のラインナップで登場
リニューアルされたデパチカは地下1階と地下2階、約3000平方メートルに展開されます。改装前は南北に長いフロア展開でしたが、スイーツとデリ(総菜)を上下2層に分けて配置することで、買い回りのしやすい構造になりました。
新生したスイーツ&ギフトフロアの特徴は大きく2点あり、1点は「生ケーキ」の圧倒的な品揃えです。改装前のデパチカで売り上げの約3分の1を占めていたというスイーツの中でも、特に需要が高かった生ケーキを拡充することで、ラグジュアリー方面にシフトしている同店において足が遠のきそうな若年層に訴求していくとのこと。リニューアルにあたり、新規10ショップを含めた25ショップを展開しています。
青果店が手掛ける、宝石箱のような輝きに心躍るフルーツタルト専門店「フルーツピークス」や、産地ごとのカカオ豆の個性を最大限に生かしたチョコレートケーキを提供する、バレンタイン催事でも大人気のベルギーのショコラトリー「ブノワ・ニアン」(百貨店初出店)など、耳目を集める新ブランドが並ぶ中、特に注目したいのは「シェ・シバタ」です。
フランス菓子の伝統や技術をベースに、シェフ柴田氏の独自の感性から生まれるスイーツを世界に発信している「シェ・シバタ」。東海エリアを拠点にする人気店が、ついに関東初の常設店を構えました。ブランドの華である生ケーキはもちろん、スペシャリテの焼き菓子「ヴィジタンティーヌ」、プレゼントにも喜ばれるクッキー缶など、幅広くラインナップしています。
西武池袋本店限定、各日20台のみの販売となる「グラン クリュ ヴァニーユ」(2,951円)はバニラのチーズケーキです。柴田氏は昨年から「本当のバニラの味や甘みを楽しんでもらいたい」との想いから、天然バニラにフォーカスした商品の開発を進めており、「グラン クリュ ヴァニーユ」はその新作となっています。
芳醇な香りが特徴のマダガスカル産天然バニラ・プラニフォリア種を、「(高級品である)バニラをここまで使用したケーキは、普通はできない」と豪語するほどたっぷりと使用。バニラをフサごとミキサーにかけて自家製のバニラパウダーを作り、濃厚なフランス産クリームチーズと合わせ、レア感を大切にして焼き上げたといいます。
五感を刺激!併設された厨房で作られる焼き立て・出来立てスイーツ
スイーツ&ギフトフロアの大きな特徴のもう1点は、13ショップで売場内厨房・フロア内厨房を設置し、焼き立て・出来立て商品の展開を強化。調理の音、香り、職人の製造風景など、五感に訴える要素で商品の魅力を一層引き立てている点です。
スコーンファンにぜひ足を運んでもらいたいのは、本格的な英国スイーツを扱う新ブランド「ザ・ロイヤル・ベイク」です。
「ザ・ロイヤル・ベイク」は、各国の皇室・王室に愛されるロンドンの名門ホテルClaridge’sのシェフを経て、現在ではスコットランドで五つ星ホテルのアイコンともなっているThe Balmoralで統括エグゼクティブ・ペイストリーシェフ等を務めるロス・スネドン氏が監修するブランドであり、記念すべき1号店としての登場です。
オーブンで毎日丁寧に焼き上げるスコーンやショートブレット、キャロットケーキなどは、シェフが幼い日から味わってきた伝統的な英国菓子にモダンな感性をプラスしたもの。そのほか、英国直輸入の焼き菓子やジャムなども販売しています。
スコーンにはフランス産の小麦やグラスフェッドバターなど厳選した素材を使用。熱風を当てて加熱するコンベクションオーブンと比較して、売場内に設置したデッキオーブンで作るスコーンは水分の蒸発を防げるため、しっとりとした食感になるのが特徴とのこと。
フレーバーは、プレーン以外月替わりでの提供となっています。(※その日の仕入れ状況によっても変更の可能性があり)取材時にはアールグレイ・アプリコット、ブルーベリー・レモン、チョコチップ・ヘーゼルナッツがありました。西武池袋本店限定で、好みのスコーン3個とロダスのクロテッドクリームがセットになった「ロイヤルスコーンセット」(1,251円)を提供しています。
なお、「ザ・ロイヤル・ベイク」の隣には、新ブランドである品質にこだわったコーヒー豆専門店「ディ クラッセ」や、英国一流の味わいの紅茶を取り揃える「フォートナム・アンド・メイソン」などが並んでいるため、ティータイムの買い物がはかどるでしょう。
栗を使用した和洋折衷のスイーツを展開する「足立音衛門」は、売場内厨房で焼き上げる西武池袋本店限定の新商品「栗のフィナンシェ 栗宝珠」(1カット486円/予約限定1台10,800円)を携えてリニューアルオープン。
「普通はケーキの中に栗を入れますが、これは栗をケーキで繋いでいるのです」とのコメントのとおり、ムキ栗、渋皮栗、ヨーロッパ栗の3種類の栗が零れ落ちんばかりにぎゅうぎゅうに詰まっている、栗好きにはたまらない一品です。
創業当時から変わらぬ製法で作る甘辛いタレを絡めた四角いみたらし団子で人気を博す、京都の甘味処「京 みたらし 梅園」は関東エリア初出店。厨房の様子は通路からもうかがうことができます。
自慢の「みたらし団子」(5本入り594円/10本入り1,188円)をはじめ、京都から直送した素材を使った和菓子を提供。西武池袋本店限定の「宇治抹茶みたらし団子」(5本入り670円/10本入り1,340円)は、香り高い京都産の宇治抹茶をたっぷりと使用した特製の抹茶ダレで仕上げた商品で、香ばしさと風味を広げるきなこが付属しています。
「クッキー缶」を探す楽しみも!
ギフト・自分用のどちらの需要も高く、ディティールにこだわったデザインがさまざまなブランドから登場している「クッキー缶(缶入りクッキー)」の展開も見逃せません。
1号店としてデビューした「CC’s Cookie(シーシーズクッキー)」は、オールドアメリカン・テイストをテーマにした日本発のチョコチップクッキー専門ブランド。芳醇なバターが存在感を示す定番のチョコチップクッキーは20種類以上あり、それぞれ味・形・食感が異なるため、バラエティに富んだコンビネーションを楽しめるそう。
目を引くのは全15種のカラフルなミニ缶シリーズ「CC’s Dream」で、同ブランドのシンボルである双子の子供たちがクッキーとたわむれる夢のような風景が可愛らしく、選ぶ時間も幸せな気分になれそうです。
改装前から人気を集めていた日本各地の銘菓・名産を集めたセレクトショップ「卯花墻(うのはながき)・味小路」も、今回新たに人気の限定品を加えてバージョンアップ。通常箱単位で販売されている銘菓が一つから購入できる「おひとつからコーナー」などは継続しており、そのほか「日替わりコーナー」「トレンドコーナー」などのポップアップを入れ替えながら展開することで、毎日来たくなる売り場を目指すといいます。
取材時のトレンドコーナーでは、缶入りのご褒美クッキーなど約20種類を販売。「アトリエうかい」や「Masahiko Ozumi Paris」のクッキー缶が並んでいました。思わぬ出会いが期待できますので、西武池袋本店に足を運んだ際は「卯花墻・味小路」を忘れずにチェックしてみてください。(※売り切れ次第終了の商品もあります)
ここまでご紹介した新ブランドや西武池袋本店限定スイーツはごく一部。詳細は公式サイト等で紹介されており、オープン直後は大変な混雑も予想されますので、下調べしてから足を運ぶことをおすすめします。
なお、デパチカではこの後、9月25日(木)に地下2階 デリ(惣菜)フロア/地下1階ブーランジェリー各店がオープン。10月以降に地下1階BENTOステーション、2026年1月以降に地下2階北ゾーンで生鮮・酒売り場他がオープン予定となっています。
【西武池袋本店 デパチカ リニューアル】概要
■地下1階:スイーツ&ギフト/BENTOステーション他=計104ショップ(新規26うち百貨店初9)
■地下2階:デリ(惣菜)=計62ショップ(新規15うち百貨店初2)
生鮮・酒ほか=15ショップ予定
■面積:3,000㎡
■公式ページ:https://www.sogo-seibu.jp/ikebukuro/depachika/
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