2022年4月21日(木)、東武百貨店 池袋本店11階のレストラン街スパイスに、新宿の老舗純喫茶「但馬屋珈琲店」の新店舗がオープンしました!
オープンに先立って行われたメディア向け内覧会・試食会に参加してきましたので、お店の雰囲気や、池袋東武店だけでしか味わえない「但馬牛のサンドウヰッチ」をはじめとする提供メニューについてご紹介します。
純喫茶の雰囲気を残しつつ、モダンで開放的なデザインの「但馬屋珈琲店 池袋東武店」
東京オリンピックが開催された1964年(昭和39年)に新宿西口に純喫茶として創業し、現在も新宿を中心に5店舗(姉妹店含む)を展開するコーヒー専門店、但馬屋珈琲店。
大正ロマンをイメージしたノスタルジックな店内で、愛好家から「最高の抽出方法」ともいわれる “ネルドリップ” で抽出した本格的な強・深煎りの自家焙煎コーヒーを楽しめる同店は、通な大人たちの憩いの場として長年愛されてきました。
このたび6店舗目として新しくオープンした「但馬屋珈琲店 池袋東武店」は、古民家風の情緒あふれる本店と比べると店舗全体がすっきり明るめ。雰囲気はコピス吉祥寺店に近い感じです。床の一部は木目調でなくグレーのデザインタイルが並び、モダンな印象を受けます。
この場所で以前営業していた「ホノルルコーヒー」にあったテラス席エリアがそのまま残っていることもあって開放的な店構え。大人はもちろん、渋い外観の本店にはちょっと入りづらい……と感じたことのある若い世代の方も気軽に一人で入れるでしょう。
座席数は店内27席(カウンター席、2人席、4人席)、テラス20席の合計47席ありました。営業時間は11:00~22:00。一人で、友達同士で、家族で、さまざまなシーンで活用できそうです。
但馬屋珈琲店のおなじみ、一人ひとりの雰囲気に合わせた高級カップの提供も
但馬屋珈琲店といえば、コーヒーを注文した際、世界各国から集めた一つひとつデザインの異なる高級カップを、利用者の雰囲気や服装に合わせてチョイスしてくれるサービスが人気です。
池袋東武店でもそのサービスはしっかり引き継がれ、有田焼、九谷焼、ウェッジウッド、ジノリなど70種類以上の高級カップから店員さんが選んでくれますよ。
さらに池袋東武店では、同店のマスコットキャラクター・たじまるをデザインしたカップを、創業者の出身地である兵庫県・但馬の伝統工芸品である「出石焼」の窯元が制作。4脚限定で用意したとのことです。ラッキーな方は、四季を楽しむかわいいたじまるのレアカップを使えるかもしれません。
内覧会の試食タイムでは残念ながらランダムにカップが配られたためドキドキは味わえませんでしたが、凝ったデザインをじっくり楽しませていただきました。ちなみに、もし希望のカップがあれば店員さんに相談すると使わせてもらえる場合もあるようです!
但馬屋珈琲店の自慢の逸品は「特選オリジナルブレンド」
但馬屋珈琲店では、その道30年以上の職人が目利きして厳選した世界各地の生豆を、スモーキーな香味にこだわり、特別な直火式焙煎機でじっくり強・深煎り焙煎しています。
注文を受けてから豆を極粗挽きし、自家製の特製ネル(布)を使用してネルドリップしたコーヒーは、コーヒーのうまみが最大限引き出され、独特の甘みが出て舌触りもなめらかになるとか。
最高等級品のコーヒー豆を常時16種類以上取り揃えているそうで、池袋東武店でもキリマンジャロやグァテマラといったメジャーなものから、コピルアックといった珍しいものまで幅広くラインナップ。
そんな但馬屋珈琲店が「自慢の逸品」とおすすめするのが「特選オリジナルブレンド」です。
コロンビア、ブラジルを中心とした4種の異なる産地の豆を焙煎してから、互いの良さを引き立てるようなバランスでブレンドしたもの。
席に提供される前から芳醇すぎる香りがカウンターから漂ってきてワクワク……。ブラックで一口飲むと、体にしみこむような強い苦みで目が覚めるよう。酸味がまったくなく、後を引くコク深さに感心しながらいただきました。そして、確かに口当たりがなめらか!
筆者はお子様舌ゆえ、これまでいわゆる「コーヒーの甘味」というものを感じることがなかったのですが、初めて「あ、わかったかも」と気づけたほどしっかり甘味が出ていたと思います。焙煎の技とネルドリップのすごさに感動です。
ブラックが苦手な方は、付属のミルク(プロのパティシエがケーキ作りなどで使っているという動物性100%の生クリームだそうです)やお砂糖を入れるのもいいですが、初めて但馬屋珈琲店を訪れたならまずは「特選オリジナルブレンド」をひとくち、ブラックで。豊かな風味をぜひ味わってみていただきたいです。
池袋東武店限定メニュー「但馬牛のサンドウヰッチ」を実食!
池袋東武店ならではの特長として、地方の生産者を応援したいという思いから、創業者の出身地、兵庫県・但馬の特産品「但馬牛」を使用した特製サンドや、但馬の香住漁港でだけ水揚げされるベニズワイガニ「香住ガニ」を使用したパスタを限定メニューとして販売。
今後は東武百貨店の物産展と連動した限定スイーツの販売も予定しているそうですよ。
試食会ではいち早く「但馬牛のサンドウヰッチ」をいただけることに。
神戸ビーフや松坂牛など、全国のブランド牛の素牛として知られる但馬牛(たじまうし)からとれる但馬牛(たじまぎゅう)を100%使用した特製サンドです。
但馬牛とパプリカ、たまねぎ、ゴマを辛みの少ない韓国唐辛子や砂糖などで味付けして炒めたものと、サニーレタスをサンドしたもの。甘辛なプルコギ風に仕上がっていてとってもおいしいです! 見た目より全然しつこくないのでいくらでも食べられそう……。
お肉は固い脂身などが一切なく、やわらかい口溶けで甘みもあって最高でした。香ばしく焼けたパンはかみ応えがあって、コーヒーとの相性もよさそうです。価格はお高めですが、一見(一食?)の価値は十分にあるかと。
デザートに「2種のテリーヌショコラ ペアリングセット」もいただきました。
但馬屋珈琲店で提供されるスイーツは、深煎りコーヒーの濃厚さに負けないよう、コーヒーとのペアリングを考えて作られたものが多いです。中でもこちらは2年以上試作に試作を重ねて完成させたこだわりのメニュー。ペアリングを楽しんでもらうためセットメニューのみの販売となっているそうです。
ダークブラウンのテリーヌショコラは、ビターなカカオの風味の中でオレンジピールの爽やかさがきいていて華やかな仕上がり。有機栽培の抹茶を使ったテリーヌは、ほのかな抹茶の渋みが鼻を抜けます。どちらもねっとりとろけるような舌触りで、味わいが重厚なので小さくとも満足感がありました!
セットのドリンク例として、カフェインレス(カフェイン97%除去)の「デカフェ・コロンビア」も試飲しました。
カフェインレスのコーヒーは味が薄いというか、独特の味がしてあまりおいしくないイメージがありましたが、飲んでみると「特製オリジナルブレンド」と比べても格落ちしていない、普通においしい深煎りコーヒーです。筆者は言われなければカフェインレスだと気づかなかったかもしれません。おいしいカフェインレスコーヒーをお探しの方は試してみてください。
確かにテリーヌはコーヒーとの相性抜群! 食べ終わった後ホッとため息が零れるような充足感を覚えました。
そのほかにもフードやスイーツが充実!
本格深煎りコーヒーのほかにも紅茶や柚子ドリンク、ジンジャーエールなどさまざまなドリンクの用意があるほか、サンドイッチやパスタ、ドリアといったフードも楽しめます。休憩だけでなく、がっつりご飯を食べたいときにも満足できそうですね。
スイーツはケーキが数種類とゼリー、ぜんざい、ジェラートパフェなどが注文できます。特に本格イタリアンジェラートの銘店「パンチェーラ」と共同開発したというジェラートをベースにした「珈琲屋のジェラートパフェ」は、コーヒー好きさんなら要チェック。
筆者は別店舗でいただきましたが、ジェラートと白いコーヒーミルクプリン、コーヒーゼリーなどのコーヒースイーツたちが織りなす苦味と甘味の絶妙なハーモニーにうならされましたよ。
さらに、こちらの「プリンアラモードセット」も池袋東武店限定メニューとのことでした。レトロプリン好きさんは池袋にGO!
なお、但馬屋珈琲店は2015年から喫茶店事業だけでなく、自家焙煎したコーヒー商品の卸売りも開始しています。現在は百貨店や高級スーパーなどおよそ400店舗で取り扱われていますが、池袋東武店の店頭でも人気のドリップバッグやコーヒー豆の販売をしていくそうですよ。
東武百貨店 池袋本店では他にもカフェが何店か営業していますが、本格的な深煎りコーヒーで一息入れたくなったときは、ぜひ但馬屋珈琲店に足を運んでみてはいかがでしょう。
店舗概要
店舗名 | 但馬屋珈琲店 池袋東武店 |
オープン日 | 2022年4月21日(木) |
営業時間 | 11:00~22:00 |
住所 | 東京都豊島区西池袋1-1-25 東武百貨店 池袋本店 レストラン街スパイス11階 |
電話番号 | 03-6907-1030 |
席数 | 47席 |
アクセス | 池袋駅西口 直結 |
但馬屋珈琲店 公式サイト | https://tajimaya-coffeeten.com/ |
※本記事の内容は掲載日(2022/4/21)時点のものです。最新の情報は公式サイト等をご確認ください。
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