【体験レポ】ミステリーファンの集う街を目指して。「池袋ミステリータウン」1周年記念イベントが開催

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池袋でさまざまなミステリーアトラクションを展開するプロジェクト「池袋ミステリータウン」の1周年を記念して、『金田一少年の事件簿』や『彼女、お借りします』などの人気作品とのコラボコンテンツを無料体験できるイベントがWACCA池袋にて開催されました。


 

2023年7月、池袋に旧邸が現存する推理作家・江戸川乱歩の作家デビュー100周年を機に始動した池袋ミステリータウン。豊島区をはじめサンシャインシティ、大正大学などさまざまな団体や民間企業、そして実績のある謎解きのコンテンツ制作者たちが協力し、池袋各所で多様なミステリーアトラクションをリリースすることで池袋の「ミステリーの聖地化」を図る街づくりプロジェクトです。

 

池袋ミステリータウン

池袋ミステリータウン

 

▼池袋ミステリータウン
https://mysterytown.jp/

アトラクションはカフェで気軽に体験できる謎解きから、商店街での子供向けスポット探索ミステリー、ホテルでの宿泊型ミステリー、ミステリーの舞台作品映像を使用した推理体験上映会など幅広く展開。内容は随時更新され、子どもから大人まで初心者でも気軽に参加できるとあって、ミステリーファン以外にも徐々にその認知度が高まっています。

そんな中、2024年8月に池袋ミステリータウンの1周年記念として、『金田一少年の事件簿』『彼女、お借りします』『ハンドレッドノート』『エグミレガシー』の人気キャラクターとのコラボコンテンツを無料体験できるイベントが、WACCA池袋4階のイベントスペースにて開催されました。

ココシル編集部ではそのうち、人気ミステリー漫画『金田一少年の事件簿』を題材にした「マーダーミステリー『金田一少年の事件簿』宝石盗難殺人事件」(企画制作:マダミスHOUSE)のチュートリアルシナリオ無料体験会に参加させていただきました。

 

チュートリアルシナリオ無料体験会

チュートリアルシナリオ無料体験会

体験会の様子

体験会の様子

 

マーダーミステリーとは、参加者が物語の登場人物になりきり、殺人事件の犯人の推理やそれぞれに設定された目的の達成を目指して楽しむ会話型の推理ゲームです。

マーダーミステリー専門店「マダミスHOUSE」が制作する「マーダーミステリー『金田一少年の事件簿』」シリーズは、全国の専用店舗で遊べる「店舗公演版」、購入して家で遊べる「パッケージ版」、スマホで遊べる「オンライン版」の3種類があります。今回の無料体験会で扱った「宝石盗難殺人事件」は2人用のパッケージ版ですが、イベントスペースではシナリオに登場する事件現場を再現。臨場感をもってゲームに入り込めるように演出されていました。

 

再現された事件現場に集まる参加者たち

再現された事件現場に集まる参加者たち

配布されたキャラクターシートや遊び方の解説資料

配布されたキャラクターシートや遊び方の解説資料

 

二人一組で集まった参加者は、主人公の高校生「金田一 一」と幼なじみの「七瀬 美雪」になりきり、力を合わせて殺人事件の犯人を突き止めるシナリオに挑戦。配布されるキャラクターシートにはそのキャラクターが把握している事件の状況、容疑者たちのプロフィールなどが載っており、資料を読み込み、制限時間の中で議論しながら推理を進めていきます。

筆者も同行者もマーダーミステリー初心者だったため、キャラクターになりきって会話をすることにいささか恥ずかしさはあったものの、すぐに慣れて物語に入り込んでいけました。議論はたどたどしいものでしたが、再現された事件現場に残されたダイイングメッセージの意味が分かったときは大興奮!

ドキドキしながらエンディングのシナリオを確認し、無事に犯人を当てていることがわかって達成感で満たされました。

 

マダミスHOUSEのクマさん

マダミスHOUSEのクマさん

 

当日の進行を務めたのは、このマーダーミステリーの制作者であるマダミスHOUSEのクマさん。丁寧なフォローで、初心者でも混乱することなくゲームについていけました。

参加者の中には、筆者と同じくマーダーミステリー初心者だという方も。
「もともとマーダーミステリーには興味がありました。会話型というところにハードルを感じてなかなか挑戦する勇気がでなかったのですが、チュートリアルシナリオなら簡単そうですし、無料のイベントということで思い切って参加してみました。雰囲気はつかめたので、次はもっと本格的なシナリオにチャレンジしたいです」と笑顔を浮かべました。

同様に、ミステリーアトラクションに興味はあっても敷居が高いと感じている方は少なくないはず。ぜひ今後も、こうした初心者でも飛び込みやすい体験会を企画していただきたいところです。

 

Cafe DEAD DROP

Cafe DEAD DROP

 

なお、WACCA池袋4階では、池袋ミステリータウンの公式カフェ「Cafe DEAD DROP(カフェ デッド・ドロップ)」が営業しています。

池袋のミステリー情報の発信拠点であり、さまざまなアトラクションをプレイできる環境が整っている店内は、開店後すぐに席がいっぱいに。無料体験会の参加者で、イベント後そのままカフェで別のゲームに興じた人もいるなど、その人気ぶりに驚きます。ミステリーファンはもちろん、新しい知的体験を求める人々にとっても池袋が着実に魅力的な街になりつつあるのを実感しました。

 

最後に、池袋ミステリータウンの広報担当者に、プロジェクト1周年に対する想いや今後の展望について伺いました。

「1年間プロジェクトを経験してみて、豊島区の皆さんが文化としてのミステリーを大切にされていることを強く感じました。WACCA池袋さんはもちろん、サンシャインシティさんや平和通り商店街さんなど、ご協力いただいている方々はプロジェクトを積極的に盛り上げようとしてくださっています。一つの団体ではできない、地域を巻き込んだ新しいアトラクションを開催できることが、池袋ミステリータウンの大きな魅力の一つだと考えています。
今後の展望としては、イマーシブシアターをはじめとする没入型体験コンテンツの需要が年々高まっていることから、池袋ミステリータウンでもそういった方向で、地域を巻き込んだからこそ可能な独自のアトラクションをさらに強化していきたいです」

 

としまミステリーフェス

としまミステリーフェス

 

また、2024年11月1日(金)~4日(月)の期間には、池袋ミステリータウンを主催する一般社団法人としまアートカルチャーまちづくり協議会が豊島区、一般社団法人日本推理作家協会と企画した「としまミステリーフェス」が、あうるすぽっとをメイン会場、豊島区内各所をサテライト会場に開催予定とのこと。

豊島区をさらにミステリーで魅力ある街にすべく、ノサカラボによる江戸川乱歩『鬼』の朗読劇や、立教大学学園祭で行われるコラボ謎解きイベントなど、ミステリーをテーマにしたイベントや体験コンテンツが展開されるそうですので、ぜひチェックしてみてください。

 

 

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